トレンドを敏感に察知しながら、古き佳き本物も知っているおしゃれ業界人。そんなファッションのプロたちは、どのようにヴィンテージアイテムを取り入れているのでしょう? ここではヴィンテージの名品バッグをMIXした着こなしをご紹介。
メンズライクな装いにこなれた上品さを添えて
味わいのあるレザーの生地感は’70年代のルイ・ヴィトンならでは。フラップを開け閉めするたびに目に入るロゴの金具もときめきポイント。
「男前なモッズコートに、品の良さとカジュアルさが共存するドフィーヌをコーディネートしました。ほんのりエレガントなムードが加わり、ラフな着こなしもぐっとランクアップします」(デクーヴェルト 青山店 スタッフ 松山詩織さん)
ほどよいヴィンテージ感で甘さをコントロール
サルヴァトーレ フェラガモのブランドアイコンでもあるリボンとショルダー部分がエナメルになった異素材MIXのデザインが魅力的。
「ヴィンテージ感が強すぎないので、日々のコーディネートにも取り入れやすく重宝しているバッグ。パイピングが効いたコートが主役のスタイリングに合わせて甘さを微調整しました」(スナイデル プレスアシスタント 大坪遥来さん)
シンプルだからこそ際立つ名品バッグの存在感
フォーマルからカジュアルまでさまざまな装いと相性のいいケリーバッグ。流行に左右されない、タイムレスな美しさを持つ逸品です。
「別売りのキャンバス素材のストラップに付け替えて、クラシカルなバッグをカジュアルダウン。肩の力が抜けたコーディネートを手抜きに見せないのは、名品だからこそなせる業!」(デクーヴェルト 青山店 スタッフ 工藤由貴さん)
着こなしの印象作りに役立つインパクトバッグ
カルティエらしいボルドーのバッグは、スタイリッシュさと収納力を両立。ロゴデザインがさり気ないのも使いやすさの秘訣です。
「シーズンライクなボルドーカラーのバッグを引き立たせるため、同系色のブーツをリフレインさせてまとまり感を。手持ちや肩掛けなど、ストラップの扱いで印象チェンジも思いのままに叶います」(プワゾン ヴィンテージ バイヤー 伊志嶺千聖さん)
エターナルな柄アイテムで着こなしにスパイスを
一つは欲しいルイ・ヴィトン定番のモノグラム柄。小さめサイズのバッグなら主張しすぎず使いやすいのでおすすめです。
「重くなりがちなブラックコーデは、モノグラム柄のバッグとグリーンを差し色にして単調に見せないように工夫しました。ヴィンテージレザージャケットは皮が柔らかくなじんできて着心地抜群です」(エディ 店舗マネージャー 安部早月さん)