SUPER EIGHTが8月より全国アリーナツアー「超アリーナツアー2024 SUPER EIGHT」を開催中。スーパーアイドルたちが魅せるのは、20周年を記念するダイナミックでエモーショナルな“超”コンサート。改めてファンとの絆を確かにした横浜アリーナ公演をレポート。
SUPER HEROがステージ上で大暴れ!
SUPER EIGHTがアルバム『SUPER EIGHT』を引っ提げて全国7ヵ所(※台風の影響により静岡公演は中止)を巡るアリーナツアーを開催中。改名後初の全国ツアーはセルフタイトル『SUPER EIGHT』の収録曲を中心に20曲以上を披露する。
20周年を一緒にお祝いしようと開演を楽しみに待つ会場に、3024の文字が浮かび上がりオープニングがスタート。「1000年後の未来から来たSUPER HERO」をテーマにした本公演は、「カカッテコーゼ」から。イントロが流れると赤いレーザーが飛び交い、5人がジャンプアップから登場。この瞬間を待ち続けていたeighter(※ファンの愛称)からは割れんばかりの歓声が。ミュージックビデオ同様、赤いスーツにお揃いのピンバッチをつけた5人はこのコンサートの始まりを華々しく飾る。映画『土竜の唄 FINAL』の主題歌としても記憶に新しい「稲妻ブルース」では、安田章大さんが「抱きしめろ」と歌いながら大倉忠義さんに抱きつくと、会場中から嬉しい悲鳴が。
一瞬の暗転を挟み再びライトアップされるとバンドスタイルへ。村上信五さんの「横浜ー! 楽しむぞー!」の声でスタートしたバンドブロックでは「アンスロポス」や「未完成」など、力強いロックチューンで会場を一体にする。静寂のなかブレスの音で始まる「喝采」では、エールを贈るような歌詞がモニターに次々と映し出され、そのメッセージ性と気迫あるパフォーマンスに心打たれる。
小MCを挟み、横山裕さんが「私が何か言いましたら、何か返してください(笑)。eighterの皆さんならもうわかりますよね? 思いっきり声を出してください。準備はいいですか? エイトー!」と声をかけると、会場中のeighterが「一発〜!」返し、「モンジャイビート」のイントロと同時にメンバーが会場中を走り回り、ファンサービスを。ひとりひとりと目を合わせるかのように、感謝を口にした。
そして、今回の目玉のひとつでもあるのが、「オモイダマ」のコラボ演出。各都道府県の高校とコラボし、10年前の名曲がブラスバンドによって爽やかにリブートする。横浜公演のコラボ相手は、37名による駒沢大学高等学校吹奏楽部。丸山隆平さんがギャグで高校生たちの緊張をほぐし、一瞬で会場をフッと和らげあたたかい空気に。歌唱中は、時折高校生たちに目配せしながら優しく頷くメンバーたち。高校生の放つきらめきとSUPER EIGHTの持つパワーが融合したスペシャルステージに、体が自然と揺れ、長い余韻に包まれた。
とにかく喋りまくる!これぞSUPER EIGHTのMC!
村上 「浪花いろは節」から始まって20年ですよ。最初はテイチクレコードさんにお世話になって。和田アキ子さんと天童よしみさんとBEGINさんと同じレコード会社。
安田 最初はみんなでCD手売りしてたからね。
村上 せやな。レコードショップとかも回ってたからね。売り方が演歌の売り方やったもんね。
安田 関西地区限定だったCDを持ってる方、この会場にいるんですか?
会場 ペンラで「はーい」とアピール。
大倉 すげえな!!
村上 あら、諦めずにここまで…ほんまに国が許すならお小遣いあげたいんやけどな! よく今日の日まで耐え忍んで、この日を迎えてくださりありがとうございます!
他メンバー ほんまやねえ。ありがとうございます!
村上 あかんわ。今のだけでちょっとグッときてもうたわ。
大倉 あの頃はね〜、(メンバーが)約半分になるとは思わなかったよねえ。
丸山 あっひゃ〜。
会場 大爆笑
村上 想像してなかったよな。目の前のことだけ一生懸命やってたからな。まず単独コンサートを大きいところでできたらいいよねって話してましたからね。東京だと一番最初、国際フォーラムか。
安田 懐かしい! ここに国際フォーラムきた人ほとんどおらんと思うわ。
会場 はーいとペンラでアピール。
メンバー全員 えー! ウソやろ!?(大声)
村上 うわー! 国が許すなら…(頭を抱えて苦悩の表情)
安田 登場のとき、真っ黒な服にメンバーカラーの羽つけてたもんな。あと関西ってことで三味線も弾いてた。
丸山 弾いてたな。東京に着られてた感じや。
横山 はい? 東京に着られてた?
丸山 400年前の表現してしまった。もうええやんか〜。
と、MCでは昔を振り返るメンバーたち。その後も丸山さんと安田さんによるコンビ「山田」の『扇風機』の漫才や横山さんが姪っ子を初めて抱いたエピソードと続き、最後は丸山さんの表情の芝居がいい!と話題になり、「吹けそうで吹けない尺八」「飛べそうで飛べない飛行機」を顔で表現。とにかく喋りまくるメンバーたちに会場は爆笑の渦に包まれた。
「‟愛してる”で感謝を返し続けたい」
続く後半は、シックなブルーの衣装に身を包み、グルーヴィーでムードたっぷりなダンスブロックへ。ひとりひとりの「スーパーショウ」は絶対見逃したくない「ハリケーンベイベ」、軽やかなテンポにラップ調の「HAPPY」と続き、ひと際スタイリッシュなステージで視覚からも聴覚からも会場を魅了する。
バンドスタイルにセットしたあとは、コール&レスポンスが楽しい「ハライッパイ」へ。お寿司やたこ焼きを食べたい!と歌う歌詞だが、この日はメンバー全員が「焼き鳥食べたい」と歌うと大倉さんが満面の笑みで「ほなトリキに行きましょや♪」と歌い大歓声が起こった。改名とともに超アップデートされた「‟超”勝手にしやがれ」ではグループ名をみんなで大合唱。安田さんは「エイトが泣かないようにそばにいてくれや」と歌い盛り上げた。
本編最後には、安田さんが「楽しいか? 嬉しいか? ドキドキするか? ゾクゾクもするか? ひとつひとつの感情を瞬間瞬間で爆発させる、それがSUPER EIGHTのコンサートです。これまで作ってきたものが、たった今こういう形となってみんなに届けれられてる。いいよねえ。幸せをくれて本当にありがとう。感謝してるとありがとうを上回る言葉なんてないんちゃうかなって日々考えてるんですけど、一個上回る言葉を見つけたんです。それはたった5文字、愛してる。これからはありがとうや感謝を“愛してる”という言葉で返し続けたいと思います。受け取ってください。これからも音楽を一緒に奏でていく上で、ここに来てくれているあなたたち、そして今日来れなかったあなたたち。ひとりひとりあなたは紛れもなく、SUPER EIGHTの一員、メンバーの一人です。だから一員である証をしっかり持って、一緒にこの先も旅したい。ええかな? この先もっともっとワクワクすることがあると理解していてください」と熱いメッセージを届け、会場中が大きな拍手で包まれた。
公演中に何度か、メンバーはイヤーモニターをはずして、eighterはうちわとペンライトを置いて、直接声を聴くシーンが。体中に声を感じて、そして体中から声を出して、20年という時間と、ファンとの絆を実感させる瞬間にグッとくる。メッセージ性の強い楽曲をときにアツく、ときに爽やかに、そしてエモーショナルに届けてくれるSUPER EIGHT。今後、本公演は大阪、北海道へと続き、12月からは三大ドームツアー「SUPER EIGHT 超 DOME TOUR 二十祭」がスタートする。この先も愛を伝え続けていくスーパーアイドルは、SUPER EIGHTに関わるすべての人と横一列になって手を繋ぎ、一歩ずつ歩んでいくのだろうと感じるアニバーサリーコンサートとなった。
SUPER EIGHT(スーパーエイト)
「浪花いろは節」で2004年8月25日に関西デビュー、同年9月22日に全国デビューしたアイドルグループ。2019年に5人体制になり、2024年に「SUPER EIGHT」に改名。11月に「35th Anniversary Live スカパラ甲子園 supported by Nature Lab」の出演、12月には「SUPER EIGHT 超 DOME TOUR 二十祭」を控える。
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