ジャニーズJr.の人気グループ・7 MEN 侍（中村嶺亜さん、菅田琳寧さん、本髙克樹さん、佐々木大光さん、今野大輝さん、矢花黎さん）がジャニーズの夏恒例イベント『Summer Paradise 2023』に出演中。グループの公演名は「Make 侍 Noise」。初日を前に行われたゲネプロ＆取材会の様子をレポート。
初披露曲をふんだんに盛り込んだ夏ライヴ
グループとして有観客では初の“サマパラ”公演。声出しライヴもおよそ3、4年ぶりということで、観客の声とメンバーの声を合わせて、一枚の楽譜を作っていくというストーリー仕立てのコンセプトが採用された。そんなコンセプトにぴったりのサブタイトル「Make 侍 Noise（メイク サム ノイズ）」は、メンバーの本髙さんが考案。絵が得意な中村さんは公演のロゴをデザインし、会場内、映像、グッズとあらゆるところに使用された。
今回のセットリストの大枠・全体構成などは、佐々木さんが中心となって決定。20曲以上のセットリストには、本公演で初披露のパフォーマンスが多く並んだ。最新オリジナル曲「Hot Night」は、Sexy Zone菊池風磨さんが楽曲・新衣装をプロデュース。この振付を佐々木さん、菅田さんが共作で完成させたほか、菅田さんが新規振付を担当したSnow Man「Grandeur」、またグループ初のクランプスタイルの振付を取り入れたSixTONES「Outrageous」など、フレッシュなダンスパフォーマンスも気合十分。
そのほかの注目トピックとしては、インスト曲の「Banana」に歌詞が付いたことも。メンバーがノリノリで行うパロディコーナー、それぞれのキャラクターが光るソロ曲も入って、最高に楽しい時間を届ける。
ムービングステージで派手にバンド演奏！
メンバー全員が楽器を演奏する7 MEN 侍。客席中央まで移動するムービングステージに乗ってのバンド演奏は、凄まじい迫力を放っていた。ラストに畳みかけるようにバンドブロックを持ってきたことも、グループの新しい見せ方を探ったこだわりのひとつだそう。
取材会でこのシーンの感想を聞かれると、口を揃えて「気持ちいいです！」と答えた皆さん。中村さんが「特にドラムじゃない？」とパスを出すと、ドラム担当の佐々木さんが「そうなんですよ。いつもみんな俺を置いて客席に行っちゃうから。やっと（前に）出られました！」とコメントした。
ゲネプロ中のちょっとしたこぼれ話
着替えを兼ねたゲネプロ内のMCは、2チームに分かれてトーク。
中村さん＆菅田さん＆今野さんは、過去に同じ会場で行われていた『SUMMARY』や『Summer Paradise』の思い出話をしたり、それぞれの耳の型に合わせたイヤモニができたことを報告。左がメンバーカラー、右が自由工作になっているそう。
佐々木さん＆本髙さん＆矢花さんは、先日京セラドーム大阪公演を終えた『ALL Johnnys' Jr. 2023 わっしょいCAMP! in Dome』の話を。アンコールに限り撮影がOKとなったことや、来る8月19日、20日の東京ドーム公演について話した。
ふと気づいたように、今野さんが「今回、Snow Manさんのお下がりの衣装が多いね」と横に並ぶメンバーに話しかける場面も。「俺らのカッコいい写真いっぱい撮ってください！」と挨拶した中村さんをはじめ、積極的にカメラに向かってピースしたりと、シャッターチャンスを多く作っていた皆さん。ステージ上でもしきりにお互いの顔を見合わせ、弾けるような笑顔でゲネプロの幕を閉じた。
今後は「変幻自在に動ける柔軟さ」を武器に
ここからは、取材会の内容をほぼ全文でお届け。
いよいよ明日から公演がスタート。意気込みは？
中村さん エントリーナンバー1番、中村嶺亜です！ 久々に声出しができるライブということで、本当に心から楽しみにしていますし、皆さんの声が聞けるのも楽しみ。僕たちがオリジナル曲をもらってからは初めての声出しライブなので、掛け声のパートも、実際に皆さんの声で、というのはやったことがないので、それが今から楽しみです。今回はいつにも増してそれぞれの役割で、例えば僕だったらデザイン、大光は構成と振り付けとか、それぞれ責任を持って作った作品なので、胸を張って皆さんと最高の夏の思い出を作りたいなと思います。
菅田さん TDCホールで、有観客でやらせてもらうっていうのは初めて。3、4年ぶりの声出しライブなので、皆様の温かい歓声、皆さんの声がないとライブが完成しないっていう、歓声と完成がかかって、すごい楽しいライブになると思います！ やっぱり久しぶりにね、コール&レスポンスでコミュニケーションが取れるのが楽しみなので、1人1人に楽しんで帰ってもらえるようなライブにできるように頑張りたいと思います。
今野さん 僕ら、昨年Zeppツアーをやらせていただいたんですけど、それぶりの単独ライブということで、僕らも、お客さんもかなり気持ちの上がったライブになるかなと思います。熱を上げてやっていきたいです。あと今回グッズで（個人の）ジャンボうちわを初めて出させていただくので、そのへんも是非チェックしていただければと思います。
佐々木さん 今回、「Make 侍 Noise」というサブタイトルがついていますので、 その通りお客さんに叫んでもらいたいという気持ちと、声を出して、その声と一緒に僕たちがライブを作り上げて、1枚の空白の楽譜を作っていくというコンセプトになっているので、本当に一体感のあるライブを作れたらなと思います。明日から頑張ります！
本髙さん おそらくここにいるほとんどのメンバーが、『SUMMARY』などでJr.マンションの一室で踊っていて、こうして今メインでやらせていただけるっていうことが、何よりも感慨深いです。「Make 侍 Noise」だけ聞くと、やっぱり7 MEN 侍いっぱいバンドやるのかなと思いきや、蓋を開けてみたら、実は1番今まででバンドが少ないんじゃないかっていうくらい、最後の最後まで溜め込んでいるわけなんですけど。とはいえ、タイトルにある通り、皆さんに声を出していただきたいという思いでライブ全体を作っていますので、 やっぱり皆さんの声をね、僕らは1番聞きたい！ 僕らももちろん声を出しますし、この声がより大きくなっていって、いつかは隣の東京ドームに7 MEN 侍でも立てるようになれたら嬉しいです。
矢花さん 僕は自信を持って言えることが1つ。間違いなく、ジャニーズJr.で1番『Summer Paradise』に出ている自信があるんです。『SUMMARY』から『Summer Paradise』になった2015年、2016年もほぼ全部出ていましたし、17年、18年も。1番出ている人間として、こうしてついにメインを張れるのは非常に感慨深いです。先程ほかのメンバーからもありましたけど、僕らの1番最初のオリジナル曲が『サムダマ』という曲で、コール&レスポンスが入っている曲なんです。それを初披露したのもこのTDCホールでの配信ライブで、今回同じTDCホールでやっと声を出して、皆さんとオリジナル曲を楽しむことができるっていうことも感慨深いです。明日から頑張りたいと思います。
親しみのあるTDCホールで、印象に残っていることは？
矢花さん 僕はJr.マンションを経験していたというよりは、ずっとバンドJr.として出ていたことが多くて。ファンの方には“TDCの守護神”と呼ばれるくらい、毎年夏この辺（ステージ上手側の端に近い場所）にいて、ずっとベースを弾いていたんです。この場所が今回ちょっと内側まで来させていただいたということで。すごく安心感があるんですよね。バンドJr.としてやらせてもらっていた初期の頃からTDCホールでしたし、成人して最初のライヴもこのTDCホールで…。やっぱりここ！って感じがしますね。
今野さん 2012年に事務所に入ったんですけど、そのへん（客席上手側）で水着Jr.をやっていましたね。
Snow Man「Grandeur」の振付を担当した菅田さん。苦労したところは？
菅田さん いつも夏のライブで一曲くらい、振付・構成を考えさせてもらうんですけど、1ヵ月くらいかけてじっくりと作ることが多いんです。ただ今回は結構時間がないなかだったので、1週間とか短いスパンで考えたところは難しかったです。
井ノ原快彦さんからのアドバイスは？
佐々木さん ライヴを考えているときに、だんだん7 MEN 侍らしさって何だろうって、一周回って分からなくなっちゃったんです。それで井ノ原くんに電話して、“7 MEN 侍らしさって何ですかね”って言ったら、井ノ原くんは“自分たちらしさっていうのは、10年、20年かからないと見えてこないから、ジャニーズJr.のうちはずっと探せ”と言われて。なので今回ラストスパートまでバンドを出さないという新しいことをしてみたいなと思って。井ノ原くんの言葉があって、こういうライブを作れたと思います。
先輩からのアドバイスは？
佐々木さん 新曲・新衣装をプロデュースしていただいた菊池風磨くん。本編もここ、どうしようというところはアドバイスをいただいて。
菅田さん 例えば、ライヴが始まる前の映像とか。風磨くんがこういうのもあるし、で3つくらい出してくださったなかのひとつの案を採用させてもらいました。
中村さん 僕たち映像を使った演出というのをあまりこれまでのライヴでやってこなかったので、まだ不慣れだったり迷いがあって、そういうところで相談したときに明確にアドバイスをいただきました。
7 MEN 侍の“ここを見てほしい”というポイントは？
中村さん 7 MEN 侍というとバンドっていうイメージがありますけど、僕たちはバンドもダンスもやりますし、変幻自在に動ける柔軟さみたいなものもこれからは自分たちの武器にしていきたいなと思っているので。凝り固まってバンドだけで攻めなきゃとか、ダンスだけでやらなきゃとかそういうことを考えずに、そのときそのとき面白いと思ったことを今後作っていって、“7 MEN 侍のライヴってすごい変化があって面白いよね”みたいな、変化を恐れずに変わっていくのを強みにしたグループになっていきたいなと思います。そういう部分で勝負していきたいです。
佐々木さん クランプスタイルを取り入れた『Outrageous』の僕たちが踊っている動画を井ノ原くんに送ったときに、“7 MEN 侍の新しい色できたね”と言っていただいて、今後そういうところも増やしていきたいなと思います。
7 MEN 侍の挑戦心をたっぷりと感じられる公演は8月8日まで。ラストまで一瞬も途切れることのないワクワク感が、会場いっぱいに広がっていくだろう。さらにギアを上げて進んでいく6人の活躍からも目が離せない！
7 MEN 侍（セブンメンサムライ）
2018年2月26日に結成されたジャニーズJr.のグループ。YouTube「ジャニーズJr.チャンネル」では、毎週金曜日の更新を担当。
