CDデビュー25周年イヤーに突入したKinKi Kids。ファンにとっては欠かせない、新年初のコンサートにGINGER編集部が潜入してきました!
繊細で心に響く2人の歌声が感じられる貴重なコンサート
2022年の開催地は東京ドーム。ここでKinKi Kidsが元旦コンサートを行うのは6年ぶり。東京ドームコンサートは通算24回目59公演となり、彼らが持っている「単独アーティストによる東京ドーム最多公演数」の記録更新になるんだそう。
まず会場に入って驚いたのは、斬新なライヴ演出。センターステージに用意されたのはひとつのピアノ。そしてその前に置かれたふたつの椅子のみ。ここまでシンプルな東京ドームライヴはかなり珍しい。ステージからの移動もいっさい無く、ふたりの歌声とピアノの美しい音色だけが響き渡っていました。しかし、寂しさはいっさい無く、むしろKinKi Kidsの魅力がダイレクトに伝わってくるこの構成は、ふたりが奏でる歌の力をひしひしと感じさせてくれました。
コンサートのスタートを飾ったのは、新年の幕開けにふさわしい『新しい時代』。コロナ禍で漠然と感じている不安を拭ってくれるような、優しい歌声と歌詩が会場に染み渡っていくのを感じました。
歌い終わると「新しい時代が始まりました! KinKi Kidsです!」と挨拶をし、和やかなトークタイムがスタート。
トークタイムが長くなってしまいがちなことで有名なKinKi Kidsのコンサート。本人たちも客席に向かって「ま、座れば?」「放っておいたら、ずっと話し続けてしまう(笑)」と長いトークタイムを予感させる言葉を前置きにしつつ、今回のライヴの演出について語り始めます。
急遽開催になった今回のコンサート。この現状のなかでも、安全にライヴを行うためにベストな環境は何なのかと考えぬき、“ピアノ1本”で行うことを決めたのだそう。
「これまでに東京ドームでは無かったんじゃないかな?」と光一さんが投げかけると、「とても贅沢だよね」と剛さん。
ふたりと共に唯一このライヴに演者として参加している、ピアノを演奏する園田涼さんには「イントロ気に入らなかったら弾き直してOKだからね!」とリラックスできるようなひと言を話しかける一幕も。
そして『to Heart』『スワンソング』を続けて披露。
合間には年末に行われた「ジャニーズフェスティバル」や「カウントダウンコンサート」にも触れ、「後輩たちのカメラ芸に感心しちゃったよ〜。すごいよね。バシッと決めて。俺できないもん」と笑い合い、恒例の後輩へのお年玉事情もちょっぴり公開。さらに「ジャニーズフェスティバル」の総合演出を努めた松本潤さんに感謝の言葉を伝える場面も。
その後、『雪白の月』『銀色 暗号』『もう君以外愛せない』と続くと、最後に一曲一曲への想いや背景を語る場面も。「本当に歌うのがすごい難しい曲だな〜」と『雪白の月』をしみじみと振り返り、『愛のかたまり』を越える曲と考えて作った『銀色 暗号』、さらに歌うたびに印象が変わる『もう君以外愛せない』など、普段聞けないエピソードが聴けるのもライヴならでは。
MCコーナーでは元旦コンサートの恒例、1月1日が誕生日の光一さんのバースデーサプライズ! 今年は観客として参加していた、KinKi Kidsのバンドマスターを務める吉田建さんとバンドメンバーかつ、共にプロデュースも務める堂島孝平さんがシークレットで登場。
光一さんのお誕生日、そしてKinKi Kids 25周年の花束を光一さん、剛さんが受け取ると、おもむろに剛さんが、堂島さんに「撮ってよ(笑)」とカメラをパス。記念撮影がスタート(※ここでなんと光一さんからサプライズ発表が! 今年25周年を迎えるふたりの記念フォトブック発売が決定。この記念撮影も収録されるかも!?)。新年の挨拶の後には『Happy Happy Greeting』を披露。新年を迎えた穏やかで温かい空気が会場を包み込みました。
ここからはKinKi Kidsらしい、心に訴えかけてくるような染み渡る楽曲のオンパレード。
これまで数多くの後輩に歌い継がれきた名曲『愛のかたまり』『Family 〜ひとつになること』と続き、ステージの大型スクリーンに25年の歩みを振り返る映像が流れるとともに『Anniversary』へ。そして生オーケストラがステージに現れ『Topaz Love』へと続くと、KinKi Kidsの歌声の魅力を最大限に活かす圧巻のコラボレーション。“これぞKinKi Kids!”と感じさせる荘厳な世界に引き込まれてしまいました。
そして「25周年、その先も我々について来てほしいなって思っております」(光一さん)、「優しくて柔らかい愛に満ちた1年になればいいな、と思っております。2022年は僕らにとっても皆にとっても愛の1年になれば」(剛さん)と、感謝の気持ちを伝える挨拶が終わると、ラストはファンも待ちわびたデビュー曲『硝子の少年』で締めくくり!
KinKi Kidsの25年の軌跡が詰まった胸に響く楽曲の数々は、公演後自宅に戻ってもしばらくの間、その余韻からなかなか離れられなくなるほど。
1997年にデビューしてから25年。今回のライヴでふたりから伝えられたのはこれまでずっと一緒に歩んできたファンへの“感謝”の言葉。そのふたりの想いに答えるように温かく見守っていた会場のファンたち。
スクリーンに映し出された最後のメッセージは「どんなときもそばにいてくれてありがとう これからも 僕らの新しい時代を 一緒に描いていきましょう。愛している Be with you 堂本光一 堂本剛」の言葉。KinKi Kidsとファンの愛のかたまりがドーム中に満ちて、コンサートは閉幕しました。
<セットリスト>
M1. 新しい時代
M2. to Heart
M3. スワンソング
M4. 雪白の月
M5. 銀色 暗号
M6. もう君以外愛せない
<MC>
M7. Happy Happy Greeting
M8. 愛のかたまり
M9. Family ~ひとつになること
M10. Anniversary
M11. Topaz Love
M12. 硝子の少年
KinKi Kids(きんき きっず)
1997年7月21日シングル「硝子の少年」でデビュー。これまでにリリースしたシングル曲43作品すべてオリコン週間シングルランキング1位を獲得し、「デビューからのシングル連続1位獲得作品数」を43作品に更新中。今年CDデビュー25周年を迎えるにあたり、全国に感謝を伝える「#キンキ25円でCM出演」のプロジェクトが決定。全国のさまざまな企業のTVCMに契約料25円で出演(税別)。このプロジェクトのためにKinKi Kidsが新曲を書き下ろすことも決定している。