美術を面白おかしく、わかりやすく解説する“アートテラー”として活躍するとに~さんによる連載「水曜夜はアートの話を」。読者の皆さまからの質問も随時受け付けています!
こんばんは。アートテラーのとに~です。
2回目の緊急事態宣言が発出されたことで、休館することを決めた美術館もちらほらありますが、美術館・博物館が一斉に休館した昨年4月の宣言時とは違って、多くの美術館は対策をしたうえで開館しています。
とはいえ、今はやはり気軽にミュージアムを訪れづらい・・・と思っている方は少なくないはず。そこで本日は、ミュージアムに行かなくても行った気分になれる(かもしれない)、オンラインで購入できるグッズをご紹介いたします。各ミュージアムショップがオススメする最新人気アイテムとは?
やっぱり猫が好き
昨年1月、リニューアルオープンしたばかりのアーティゾン美術館。そのミュージアムショップには、オリジナル商品を中心にステーショナリーからファッション、インテリアなど幅広いグッズが取り揃えられています。なかには、オリジナル歯ブラシやオリジナルモバイルバッテリーといった、ほかのミュージアムでは見かけないようなアイテムも。そんなアーティゾン美術館ミュージアムショップの注目グッズTOP3がこちらです。
こちらは大正6年創業の画材店「月光荘」がアーティゾン美術館のために組み合わせた透明水彩画のセット。トレードマークの「友を呼ぶホルン」がワンポイントとなっています。
メモなのに、このお値段!?と驚かれた方もいるでしょうが、こちらはただのメモにあらず。細工を施した上質な紙が重なっており、一枚一枚メモを使っていくと徐々に、アーティゾン美術館が所蔵する《牡丹孔雀図屛風》が姿を現します。まさにアートなメモブロック。
所蔵作品の中でも特にファンが多いという《聖猫》を、フランスの人気アクセサリーブランド「TITLEE」とコラボし、アクセサリーに。ファッションのアクセントにいかがでしょうか?
アーティゾン美術館オンラインショップ
https://shop.artizon.museum/
あなたの顔がキャンバスに?
箱根の仙石原にあるポーラ美術館。印象派を中心とする美術コレクションももちろん素晴らしいですが、ミュージアムショップのオリジナルグッズも負けず劣らず充実しています。その数、なんと200種類以上! たくさんあって目移りしてしまうところですが、ショップ担当者さんがリコメンドしてくれたのは、こちらの3アイテムです。
オリジナリティー溢れるスタイリッシュなデザインの傘を作り出す「+RING」とのコラボアイテム。落ち着いた色味になっており、違いのわかる大人にぜひ手に取っていただきたいとのこと。男性にもオススメなので、プレゼントにもいいかも。
ポーラ美術館が所蔵する岸田劉生《麗子座像》のイラスト入りのカワイイ巾着袋の中には、麗子の顔の金太郎飴が。再現された麗子の顔はひとつひとつ異なっているのだとか。あなただけのお気に入りの麗子を探してみては?
絶賛開催中の展覧会『Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年』に展示される作品を含む、5点の名画がおしゃれなマスクに! 大・中・小と3サイズ展開。タオルの産地、今治(愛媛県)製なので、お肌にも優しく安心なのだそう。アートなマスクを着けて美術館に行くのは今後のトレンドになるかも。
ポーラ美術館オンラインショップ
https://shop.polamuseum.or.jp/
ダリの奇妙なグッズ
福島県の五色沼のほど近くにある諸橋近代美術館。世界三大ダリ美術館の一つに数えらえるアジア最大規模のダリコレクションを誇る美術館です。日本全国からダリファンが訪れるという、まさにダリの聖地。そんなダリファンたちの心をくすぐるのが、美術館オリジナルのダリグッズです。
その中でも見逃せないグッズを3点、ご紹介いたしましょう!
江戸時代より会津の染物に使われてきた「会津型(染型紙)」の伝統紋様のひとつである「葵唐草」に、ダリ作品のモチーフとして登場する「溶けた時計」のイメージを重ねたオリジナルデザインの扇子です。
誰もが知る長い髭のサルバドール・ダリのポートレートを撮影した、写真家フィリップ・ハルスマン。彼がダリを被写体にした不思議でトリッキーな写真作品2点がそれぞれプリントされています。エコバッグの代わりにおひとついかがでしょうか?
ダリへのオマージュを込めたタンブラー。ダリのトレードマークであるマスターシュ(口ひげ)や、ダリ作品に登場するリップやハイヒールがデザインされています。オリジナルの巾着も人気のポイントなのだそうですよ。
諸橋近代美術館 オンラインミュージアムストア
https://mshop003.stores.jp/
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