ものごとの本質を知り、人生を自由かつセンスよく歩んでいくための連載「オンナの生き方・磨き方」vol.07。テーマは、人として&オンナとして磨かれていくための大切な3つのアクション。前回の「見た目」編に続き、「内面」編をお届けします。
10年後のあなたは何歳ですか?
その頃、あなたはどんな大人になっていたいでしょうか——? 未来どうなっているかは、今のあなたの行動にかかっています。それにはやはり、日頃の習慣や心持ちが、大きく作用するのです。あなたから見た「素敵なあの人」も、いきなりそうなったわけではなく、その裏にはさまざまな経験と試行錯誤があってこその“今”なのです。
1. 「自虐」を今すぐやめる
「〇〇ちゃんは肌きれいでいいな~、私なんて元がきれいじゃないから」「若いっていいよね、私ってほら、もうおばさんじゃない?」そういって、だれかを褒めるために、いつのまにか自分をけなしてはいませんか?
もしくは仕事で、プライベートで、その場を和ませようとして、ムダに自分の弱点をさらけ出し、格好の獲物とばかりに自らを差し出してはいませんか?
自虐をするたびに、あなたは自分で自分を傷つけています。
それは、今ダメージを感じていなくても、言葉のナイフで自分自身をジワジワと追い詰めているということ。もし癖になっているのなら、これも今すぐやめましょう。
自虐で他人が笑ってくれたとしても、その場が和むのは一瞬だけですし、せっかくの褒め言葉もどこかネガティブなラッピングが邪魔をしています。
さらには自虐って、自分ひとりで簡潔するようでいて実は、あなたを大切に思ってくれている友人、恋人、そして家族をも傷つける行為。自らを不用意に傷つけているヒマがあったら、そんなことをしなくても気持ちを伝える練習を。自虐は百害あって一利なしです。
2. 「素直さ」と「頑固さ」のバランスをとる
人の成長をもっとも邪魔するのは過剰な頑固さと思い込み。とくにアラサーを過ぎた女性は、その経験と知識量が邪魔をして、つい自分が正しいと思いがちですが、そこで一歩立ち止まれるかが素敵なオンナとしての人生を歩むかどうかの分かれ道!
素直じゃない心は積もり積もった角質と同じで、それが化粧水や美容液の吸収を妨げるように、新たな未来の可能性を阻止してしまうことに。
反対に、ときに「これだけは譲れない」という大事な信念を曲げてまで、その場の空気をとりつくろったり、誰かに気に入られよう、承認されようと振る舞うのも、いつのまにかあなたがあなたでいる意味を見失う原因となります。
社会生活をするためには、ときに納得のいかないことは多々あります。けれど、本当に大切なところに土足で立ち入ろうとする人や、自分を粗末に扱う出来事には、きっぱりとNOを言いましょう。そのボーダーラインをきちんと定めておくことで、柔軟でありながらも信念を貫く素敵な大人への一歩が踏み出せるというものです。
この「素直さ」と「頑固さ」のバランスを上手くとることこそが、あなたの人生の目的に進みながら、軽やかにレベルアップしていくためにはとても大切。どちらかが過剰でも、もしくは欠けていても、いいバランスにはならないのです。
3. 自分のことを後回しにしない
私たちは日々の忙しさにかまけて、つい自分のことを後回しにしがち。とくに日本人は「まずは他人、それから自分」が一種の美学のようになっており、もちろんそれはとても素晴らしいことだと思います。
けれど、いつまでも自分のことを二の次、三の次にしていると、ひと段落して、いよいよ自分のことをやろうとしたときに・・・あれ? 私って、いったい何がしたかったんだっけ?と戸惑うことになります。他人の世話ばかり焼いて、自分のことをした気になっているのは、とっても危険なことなのです。
そんなことを続けていると、本心=心の声はいつの間にか聞こえなくなります。あなたの中の純粋な心が拗ねてしまうのです。
これが「やりたいことが分からない」「目標がとくに持てない」原因であり、もっと進むと「自分のことが嫌い」「人生がつまらない」に悪化してしまいます。
他人にはすごく優しく。そして自分にはもっと優しく!
それが素敵な大人、そしていいオンナになるための絶対条件です。
——素敵な大人になるための行動はどれも、今この瞬間からできることばかり。
常に3つのアクションを意識して、毎分、毎秒を大切に過ごすこと。それこそが今も10年後も本当の意味で“いいオンナ”でいるための、自分との約束なのです。