ものごとの本質を知り、人生を自由かつセンスよく歩んでいくための連載「オンナの生き方・磨き方」vol.06。今回は、ココに気をつけるだけで人生のグレード&美人度が一気に引き上がる3つの方法をお届けします。
本当に美しい人とは
「いい子なんだけどね」「なんか残念なのよね・・・」。 仕事を頑張っても、おしゃれにいそしんでも。そこに意志がなければ、もしかして陰であなたはそう言われているかもしれません。 そう、今の時代に人が「美しい」と感じるのは、上辺や見た目がとりあえず素敵な女性なのではなく、きちんと筋の通った女性なのです。
1. 「コンプレックスを隠すメイク」をやめる
毎朝メイクをするときに、あなたが一番気をつけていることは何でしょう?
小さな目を大きく見せること? 吹き出ものを隠すこと? 丸い輪郭をシャープに見せること?
気になるところをカバーするのは、メイクをする上でもっとも重要な目的と思いがちですが、コンプレックスを隠すためのメイクは、自分らしさを大切にする今の時代とは大きく逆行しています。
短所は、隠せば隠すほど目立ちます。良くも悪くも本人の意識が集中しているところに他人は注目するからです。ならば、嫌なところよりも、自分のいいところを際立たせるメイクをしてみましょう。
目が大きいとか、鼻が高いとか、「美人のテンプレ」に振り回されるのはもう古い! 短所を削っても、そこが長所の人には到底叶いません。むしろ無理に平均に近づけて個性を消すだけ。そんなのただのモブキャラです。
あなたの人生の主役は、あなた。だれかの人生を盛り上げるための脇役や、名もない通行人に成り下がるのは今すぐやめましょう。
一人ひとりが違っていて、一人ひとりが最高でいいのです。
長所を自覚し、そこを強調することで、コンプレックスは自然と目立たなくなります。それどころか、短所だと思っていたところだからこそ、他人から褒められる唯一無二のチャームポイントに進化する。
コンプレックスは乗り越えた瞬間、あなたしか持ち得ない最強の武器になるのです。
2.「鉄板コーディネート」を3つ持つ
「鉄板コーディネート」とは、あなたが最高に魅力的に見える着こなしのこと。
華奢な肩がお気に入りなら、可憐な印象のとろみブラウスを。すらりと伸びた脚が自慢なら、潔いスキニーパンツを主役に。もしも全体がぽっちゃりしていたって、実は女らしいヒップが魅力だったら、上品なタイトスカートを選べばいい。
着回し重視のまあまあな10着よりも、最っ高に素敵な3着を。いつも違うものは着ているけれど印象に残らない毎日よりも、数は少なくてもとびきり可愛い「鉄板コーディネート」のほうが最強なのです。
けれど、ここでひとつポイントが。「あの人のほうが美脚だもん」とか「もっと痩せていてきれいな人はいるから」なんて、誰かと比べるのはご法度! すべては自分比です。自分のなかでココだけは、というところを1つでも見つけて、それを素敵に際立たせることが大切なのです。
3. 「数字」にとらわれない
「数字」、たとえばそれは服のサイズ。普段はSサイズなのに、違うお店ではMを勧められる・・・。これ、よくあることです。けれど、なんとなく納得がいかなくて、シルエットの美しさはさておき、ついいつものサイズを買ってしまう。女性が陥りやすいSサイズ神話です。
またたとえば、年齢。「女は30過ぎたらおばさん」とか、「結婚は30までにしないと」なんていう、誰が決めたのかよく分からない基準で世の中は勝手に盛り上がっています。アラサー世代なら、常日頃から身にしみて感じていることでしょう。
けれど、それって本当にあなたの意見ですか? ・・・愚問ですね。どこかのメディアが面白おかしく立てたどうでもいい仮説に踊らされるのは、もうやめるべきです。
私たちはどこかでちゃんと分かっているのです。そんな数字に意味なんてないことを。サイズ表記はすべてのブランドで統一されているわけではないし、年齢だってただのカウントで、大切なのは中身だってことを。
しかしながら、それでも気になってしまうというのが乙女ゴコロ。・・・ですが、私たちは永遠の乙女でもありながら、立派な大人の女性でもある。
数字はただの目安でしかない、そう腑に落ちた瞬間から、あなたの周りにサイズ表記や年齢で人を判断する人は消えていなくなります。もしいても、そんな話にすらならないぐらいまでに距離ができるはずです。
年齢は、制限を設けることにではなく、重ねることにこそ意義があるはずなのだから。
エレガントに、そしてもっと能動的に。今の時代に自分らしく、そして美しく生きていくための乙部アン的3つのメソッドでした。
私が不定期に開催しているヘアメイクやファッションの講座でも、外見を磨くレッスンでありながら「なぜ今このように意識を変えることが必要なのか」をきちんと学んでから実践に移ると、驚くほど見た目のレベルが引き上がります。
ただ見た目だけ美しくなろうとするよりも、まずは明確な意志を持つことが比類なき美人への飛び級になるからです。