人生をともに歩む靴。大田由香梨が「STAN SMITH CREPE」に託した想いとは

ファッションスタイリストとしてキャリアをスタートさせたのち、食から住空間まで、人生を彩るライフスタイリストとして活躍する大田由香梨さん。そんな彼女が、アディダスオリジナルスの「TOKYO ENERGY」コレクションとコラボレート。永遠の名品、スタンスミスをアップデートした「STAN SMITH CREPE（スタンスミスクレープ）」は、大田さんのフィルターを通して、どんな一足に仕上がったのか。そのこだわりと想いを深掘りインタビュー！

人生を彩る相棒として、大切に迎え入れてほしい

「アディダス、それも長い歴史のなかで愛されてきたスタンスミスと関わることができるなんて『嬉しい！』のひと言。断る理由なんてどこにもありませんでした」

今回のオファーに対して「迷うことなく即決した」と語る大田さん。ではスタンスミスとは、彼女にとってどんな存在なのだろう。

「普遍的なアイテム、ですよね。誰もが人生で一度は履いたことがある、そんな一足なのではないでしょうか。私自身、シンプルでスタンダード、かつスタイルのあるものが好き。人生で大切にしているものと重なっていると感じる、大好きなスニーカーです」

今回関わったのは、スタンスミスのタイムレスな佇まいはそのまま、旬のムードにアップデートした「STAN SMITH CREPE」。

「まず、クレープソールにすごく価値を感じています。というのも、スタイリスト目線で語るなら、歩き方のクセがソールに表れたりなど、その人自身が如実に出る素材だから。履き続けることでより自分らしくなる靴。経年変化により人生が映し出されるような、そんな特性が素敵だなと感じています」

スエードのアッパーを採用していることについても、「とても贅沢ですよね」とこだわりの実現に喜びをみせる。

「日々のものだからこそ、履くたびに気分が高揚することってすごく大切。その経験の積み重ねが、自信につながるのではと思うんです。だからこそこの靴は、一生に一度、大事なときに手に入れてほしい。例えるならば、家具をひとつ迎え入れるような、そんな感覚。人生を彩るピースとして、ずっと寄り添ってくれる靴だと思います」

ドレスにこそ合わせたい、シーンレスな一足

さらに今回、スタイリストとしての審美眼が発揮され、大田さんからの大胆なアイデアがデザインに取り入れられている。通常のスタンスミスよりもシュータンを短くし、あえてロゴをなくしているのだ。

「スタンスミスといえば、シュータンとそのロゴがアイコニックなことは承知の上で、よりファッション性を追求したく、思い切って提案しました。またハトメをゴールドにしたり、カラーシューレースに加えて、白のレザーシューレースも別添えにしたりなど、ベーシックさはそのまま、エレガントな雰囲気を加味したのもポイントです」

カジュアルなスタイリングはもちろん、ドレスに合わせてもフィットする現代の一足。「TOKYO ENERGY」という視点を取り入れて再構築したことで、タイムレスかつシーンレスなパーフェクトシューズが完成した。大田さん自身、「TOKYO ENERGY」というワードに強くインスパイアされたのだそう。

「東京はいろんな物や情報が溢れていて、とても強いエネルギーを放っています。それが魅力的な一方で、その波に流されることなく、自分らしいスタイルを貫くのは難しいと感じることも。だからこそ、軸をぶらさず強くあるために、この靴が力になればいいなと。これを履いているから大丈夫、自分らしく歩を進めて行ける。そんな気持ちに寄り添えたなら、すごく嬉しいですね」

愛するものを大切に扱う。それが環境配慮につながる

ファッション業界をはじめ、あらゆるシーンで環境に配慮することが求められる今、私たちの生き方は大きな転機を迎えている。ライフスタイリストとして衣食住に向き合う大田さんは、どんなことに思いを巡らせているのだろう。

「今こそ、『どう生きたいのか』という問いに根本的に向き合うタイミングなのだと思います。地球環境にやさしいものを手に入れたとしても、それらを使い捨てにしていたら本末転倒ですよね。だからこそ必要なのは、本質を見抜く力。あれこれに目を向けるのではなく、自分の感性で選んだヒト、コト、モノを大切にすれば、それが環境配慮につながるのではないかなと思っています」

また大田さん自身、2021年から東京と千葉を行き来するデュアルライフを実践していて、その効果は絶大だと感じているのだそう。

大田由香梨の東京ライフ — 大田さんの東京生活の拠点。お気に入りのモノだけに囲まれた、気持ちのいい空間。

「拠点がふたつあると、今の状況に没頭しすぎず、物事を俯瞰で捉えることができるんです。すると自然に、本当に大切なこと、人生で優先すべきことが見えてくる。昨日まですごく悩んでいたことがあっても、場所を変えることで『ここで迷ってる場合じゃない。次いこ、次！』なんて思えたり（笑）」

大田由香梨の千葉ライフ — 主に週末、大田さんが千葉で過ごす場所は、こちらのトレーラーハウス。

大田さんの生き方を見ていると、ムダを美しく削ぎ落とすことが、現代をしなやかに生きるコツだとよくわかる。それは靴一足をとっても同じことなのかもしれない。

「あらゆるライフスタイルにフィットしながら、自分らしさを表現できる靴があれば、こんなに心強いことはないですよね。そんな一足を愛し続けると、それが軸となって、やがてスタイルになっていくと思うのです。この『STAN SMITH CREPE』も、経年変化によりいつか履けなくなる日が来るかもしれません。でもそうしたら大切に飾って、愛でるのもいいかなと。懸命に重ねた日々を振り返ることができる宝物のような一足。ぜひ育ててみるのはいかがでしょうか」

東京で出逢う、人、モノ、コトはとても強いエネルギーに満ち溢れている。少し気を抜くと多くの情報や物の波に流されてしまうからこそ自分自身を強く持って、常に旅の目的地へと歩を進めていかなくてはならない。日々行く場所、出会う人、全ての選択があなた自身の人生となる。
大田由香梨（adidas Originals News Letterより）

……ひとつひとつの選択が、自分自身の人生を形づくっていくからこそ、一足のスニーカーも自分軸で選び抜きたい。一緒に歩み、ライフスタイルに寄り添い、ファッションの可能性を広げてくれる靴ーー「STAN SMITH CREPE」は、あなた自身の“これから”に美しいエナジーをもたらす存在になってくれるに違いない。