ファッション誌からライフスタイル誌まで、幅広く手がけるファッションエディター&ライターの江口暁子さん。セレブウォッチャーでもある彼女が読み解くトレンドをご紹介。
この冬、おしゃれインフルエンサーたちがこぞって愛用しているショートダウン。アウトドアの定番ともいえるカジュアルなアイテムですが、ブルゾン感覚でクールに着こなせるのが人気の秘密。どうしても着ぶくれが気になるロング丈とは違い、トップスのボリューム感が逆にボトムスをすっきり見えさせてくれることで、支持を集めているようです。そんなショートダウンの日に今っぽさをアピールするポイントといえば、足元。今季、大HIT中の厚底アンクルブーツを合わせれば、簡単に最旬コーデのできあがり!
ソニア・ライソン
ベルリンのインフルエンサー、ソニアが選んだのは、カイリー・ジェンナーやキアラ・フェラーニなども愛用しているディオールのダウンジャケット。アイコニックなモチーフ「ディオール・オブリーク」を、カジュアルなホワイトパンツで引き立てています。足元で存在感を発揮するのは、モノトーン配色と厚めソールが目を引くボッテガ・ヴェネタの「ザ・ラグ ブーツ」。タフな足元とは対照的に、「レディ・ディオール」バッグのクリーンな差し色が好印象ですね。インナーのタートルとのカラーリンクにも注目です。
レオニー・ハンネ
Instagramのフォロワー数300万を突破したカリスマインフルエンサー、レオニー。ベーシックなブラックのショートダウンは、イタリア発デュベティカのもの。カラフルコーデを得意とする彼女にしては珍しく、グレイッシュなデニムとグラデーションにして、辛口に仕上げています。足元にはコロンとしたフォルムが際立つボッテガ・ヴェネタの「ザ・ラグ ブーツ」を採用。ダークな着こなしに、モノトーン配色の“白”が軽やかさをプラスしています。仕上げは旬なクロワッサン型バッグで、フェミニンなエッセンスをさらり。
ジャネット・マドセン
コペンハーゲンを拠点とするクリエイティブディレクターで、インフルエンサーのソーラ・バルデマーとファッションブランド「ロテート」を手掛けるジャネット。アスレジャーなALLブラックコーデで、“ショートダウン×厚底アンクルブーツ”を実践しています。胸元の赤いロゴラインがさりげなくポイントになるショートダウンは、プラダのもの。ぽってりトウがチャーミングなブーツはボッテガ・ヴェネタ。アディダスのレギンスに白ソックスをチラ見せさせて、ぬけ感のあるモードなスポーティスタイルが完成。
モードでストリートテイストな最旬ブーツを合わせるだけで、冬の定番ショートダウンの見慣れたコーデを鮮度アップ。足元にボリューム感が出ることで、トップスとのバランスがよくなり、スタイリッシュに着こなせるのも人気の理由の1つといえそうです。この冬は“ショートダウン×厚底アンクルブーツ”のステディな関係に注目ですね。