1992年デビュー、日本の香水界にムーブメントを起こした「ロードゥ イッセイ」。ブランドが誇る透明感あふれる香りたちは、夏の装いに洗練をプラスしてくれる!(美容ライター・荒木奈々)
アクアティック フローラル フレグランスのパイオニア。新しい水の香りも注目を
「ロードゥ イッセイ」とはイッセイの水という意味で、インスピレーションの源は“水”。デビュー当時、オリエンタルで官能的な香水が人気を占めていたなか、アクアティック フローラル フレグランスという新境地を切り開き、瞬く間に王道フレグランスに。歴史となったロングセラー香水のひとつだ。しかもその伝説は進行中で、“水”のスピリットを変えず、さまざまな透明感あふれる香りを発表。私たちを魅了し続ける。
透明感と鮮明さがキーワード。世界中で愛される名香

ロードゥ イッセイ オードトワレ 100ml ¥19,360/イッセイ ミヤケ パルファム
世界中で支持される「ロードゥ イッセイ」にはパルファム、オードトワレ、オードパルファムがあり、それぞれ異なる水の香りを堪能できる。パルファムをよりライトにしたオードトワレは、日本国内では20~30代に特に支持されているそう。花と水を融合した香りは、時間が経ってもみずみずしさで圧倒!
「1992年の発売から、継続してブランドの柱の一つとなる香水です。三宅一生が、当時20代だった調香師ジャック・キャバリエ氏を東京に招き、水を打ったばかりの飛び石や日本庭園を共に歩きながら、“水”のイメージを伝えたことから生まれた、唯一無二の香り。オードトワレは白い花のブーケをイメージした香りで、日本の気候的にも、さまざまなオケージョンにもマッチします」(イッセイ ミヤケ パルファム コミュニケーション/小野寺さん)
新作の香りは海からインスパイア

ロードゥ イッセイ オードパルファム インテンス 100ml ¥24,200/イッセイ ミヤケ パルファム
「この6月に登場のフレグランスは、海からインスピレーションを得ています。トップノートは少し温かみがあり、煌めく陽光を浴びて夏の海へ飛び込む衝動に駆られそうな香りです。30ml、50ml、100mlの3サイズがあるので、プレゼントにもおすすめ!」(イッセイ ミヤケ パルファム コミュニケーション/小野寺さん)
新作は二人の調香師と深海の冒険者の対話から紡がれた海の香り。ちなみに“水中には香りが存在しない”そうで、「ロードゥ イッセイ オードパルファム インテンス」は“香りのないものの香り”を表現。重力から解放されたような癒やしの香りは、水中植物のポシドニアの香りをはじめ、アクアティック、ハーバル、フローラルでクリエイト。またこの香りは、自然と海洋保護の取り組みに意識を向けるような想いも込められている。
塩をコンセプトにしたマスキュリンの香り

ル セルドゥ イッセイ オードトワレ 100ml ¥15,180/イッセイ ミヤケ パルファム
「こちらは昨秋に発売された、『塩』をコンセプトにした香りです。もともとは男性向けにつくられましたが、購入者の男女比は現在、ほぼ半々となっています。セクシーさとは意外性ともいわれますが、この香りを女性が纏っていると、思わず振り返ってしまうような、意外な印象を与える香りです」(イッセイ ミヤケ パルファム コミュニケーション/小野寺さん)
そもそも塩には匂いがなく、塩に宿る精神を表現しているのがこちらのフレグランス。天然由来のマリン シーウィードとオークモスに、ソルト アコードを添えたすっきりとした海の香りに、温かみのある大地の香りを融合。ジンジャー、ベチバー、シダーウッドで濃厚さを加えている。纏うたびに“塩”ならではの心を清めてくれるような気分にも。
イッセイ ミヤケ パルファムは、アートのような佇まいのミニマルなボトルデザインも魅力。一方で「ロードゥ イッセイ オードパルファム インテンス」は100%レフィラブルで繰り返し使える提案、「ル セルドゥ イッセイ オードトワレ」はリサイクルガラスを使用するなど、環境に配慮している点も好感度が高い。
イッセイ ミヤケ パルファム
https://www.isseymiyakeparfums.com/jp