日々、数多くの製品が発売されているビューティ業界。そのなかからアラサー世代に本当に必要な化粧品、そして信頼のおけるブランドを美容ジャーナリスト永富千晴さんが紹介。あなたのキレイをひと押しするメッセージとともにお届けします。
まずは余分なものを手放してスッキリと
資生堂の〈ベネフィーク〉から、浄化して恵みの潤いを巡らせ、芯からクリアな美しさへというコンセプトの商品が誕生した。その背景には、ライフステージの変化から、自分だけでは解決できない美の戸惑いが生じ、肌と心の先行きに不透明さを抱えている女性が増えている、ということが関係している。確かに不安を取り除くドロップや、クリスタルなど浄化意識を高めるグッズは人気だ。
毎日お手入れをしていても、年齢とともに感じる乾燥やハリのなさなどへの不安。それを解決してくれる全18品目35品種が揃った〈ベネフィーク〉。大々的な刷新であることは、商品数からも感じていただけるはずだ。
そのなかでも「肌に積もりがちな老廃物を浄化する」という拭き取り化粧液〈リセットクリア N〉とコットン〈ダブルフェイスコットン N〉。この浄化力がとても気持ちいい。私くらいの年代だと、拭き取り化粧水は、クレンジングミルクの拭き取り用としてよく使い、“フランス式、水を使わないクレンジング方法”にハマっていたことを思い出す。また首元をさっぱりさせたいときなどにも便利で、必ず1本キープしていたものだ。でも、この〈リセットクリア N〉と〈ダブルフェイスコットン N〉の組み合わせは、拭き取り史上最も、素肌がスッキリと明るくなる、という実感が高い。というのも、とろみのある液と絡め取るコットンにより、「ひたして」「浮かせて」「絡め取る」と、まるで超音波クリーナーのよう! しかも洗顔後、タオルで拭いたあとに使うので肌に清潔感を感じ、素肌もフッと軽くなる。浄化って気持ちを沈める以上に、実はスッキリ整える、が原点なのだと気づかされた。
「スッキリ、気持ちよく、クリアに」。この感覚がなくっちゃキレイが始まらない。そればかりか、物事だってうまく巡らない。当たり前のことなのに、このご時世、賑やかすぎてリセットする方が難しい。現に私だってそうだ。だから、これから1日に最低でも2回、“スッキリして、気持ちいい!”を感じられる自分であろうと思う。きっとその感覚が戻れば、心のありようも変わってきそうだから。
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