日々、数多くの製品が発売されているビューティ業界。そのなかからアラサー世代に本当に必要な化粧品、そして信頼のおけるブランドを美容ジャーナリスト永富千晴さんが紹介。あなたのキレイをひと押しするメッセージとともにお届けします。
春先の一色海岸でのこと。三匹のワンコを連れてお散歩に。海岸近くのコンビニに車を止め、日焼け止めを塗り直したまでは良かった。が、帰り道。鏡を覗いて目を疑った。おでこや目尻周りがクシャクシャなのだ。
太陽が眩しくて目を細める。沿岸を走り回る。そして笑う。表情を動かした回数分、そのままくっきりと跡になっているかのよう。それはまるで、折れ曲がったままアイロンをかけたようなシワ、シワ、シワ! 帰って直ちに“あの子”を使わねば!と、車を走らせる。
“あの子”というのは、癖になる前のシワの始まりに、角層からアプローチをするという〈ディセンシア アヤナス〉のオイル状美容液〈リンクル O/L コンセントレート〉とシートマスク〈リンクル O/Lフェイスマスク コンセントレート〉のことである。すでに癖がついている私には、対象外かもしれないのだけど、使ってみると手応えが半端じゃない。オイル状美容液をシワ部分に馴染ませると、折れジワがヒュルヒュルと伸びる。まるで衣類のシワとりミストのごとく、なのである。さらに、昨今発売されたフェイスマスクなら、シワの形跡が見事に消える。肌アイロン、とはまさにこのこと! 60回分ものシワ改善オイル状美容液が含まれたシートマスクだけのことはある。
通常ならオイル状美容液、緊急事態にはシートマスク、と使い分けるのもおすすめだけど、シートマスク×オイルのミルフィーユで手厚くケアすれば回復は一層高まってくれる。“30代の予防用にしては、いささか効きすぎ”の感も否めないが、これはおそらく〈ディセンシア〉そのものが、揺らぎやすい肌にも使えるようにと、圧や肌に触れなくても角層が和らぐ処方や設計の工夫をしていることも関係していそうだ。もちろん「シワ改善」の医薬部外品ですしね。そして、私のように刻印数歩手前のアフターケアに使うこともできるけれど、30代の今からオイル状美容液を毎日の習慣にしておけば、そもそも、癖ジワになりにくい肌へと導いてくれる。その使い方が大正解だ。
マスクにサングラスは、流石に怪しいから、眩しい季節の本番になる前から準備を始めてね。
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