破竹の勢いでスターダムに駆け上がる本田響矢さん。彼の写真集『ECHOES(エコーズ)』が2026年1月31日にリリース。撮影の地に選んだのは、アメリカ・ロサンゼルス。念願の場所で見せる表情は、エモーショナルでセンチメンタルで、チャーミング。セルフプロデュースといっても過言ではない一冊に込められた想いをインタビュー。
「惜しみなくエネルギーを注ぎ込んだ」

――撮影の舞台は、ロサンゼルス。響矢さんのご希望と伺いましたが、選んだ理由は?
ずっとLAに憧れがあって、なかでもベニスビーチは「いつか行きたい!」と夢見ていた場所でした。また、ファッションも好きなのでアメリカ古着にも興味があり、そのカルチャーを体験したいとも思っていたので、写真集のお話をいただいたときに「もし叶うのであれば…」とお話しさせていただきました。
――念願のベニスビーチではどのような時間を過ごしましたか?
お昼と夕方に2回撮影したのですが、あのときのサンセットはいちばん心に残っています。夕日が水平線に沈んでいく様子が本当にキレイで忘れられない時間になりました。なので、表紙にはサンセットの写真を選んでいます。
――この写真集では、響矢さんの新たな一面を見ることができそうですね。
尾身(沙紀)さんに撮影をお願いしたんですが、撮ってもらった写真一枚一枚が新鮮でした。これまでもいろんな撮影をさせていただいたんですが、今回の撮影では不意な瞬間や自然体な僕の姿が撮られていて、「こんなふうに過ごしていたんだ」と客観的に見ることができました。これまでのお仕事のどれとも違う、時間と瞬間と表情を切り取っていただいたので、この一冊にたくさん詰め込んでいます。
――改めて、海外での撮影を振り返っていかがですか?
ずっと行きたかったロサンゼルスに行けたということももちろん、写真集に携わってくださったスタッフのみなさんと一緒に過ごせたことが本当に幸せなことだと思いました。これまで自分が積み重ねてきたことを、このタイミングで立ち止まって見つめる旅…そんな26歳の本田響矢を再認識できる機会に、ステキなスタッフの方々が周りにいてくださって、本当にありがたいことでした。ある意味、今までやってきたことの答え合わせのような瞬間だったかもしれません。

――今回の撮影のフィッティング(衣装選び)はこだわったという話が聞こえてきましたが、譲れなかったことはなんですか?
スタイリストさんが用意してくれた服をほぼすべて試着して、ありえないぐらい時間をかけて衣装を選びました(笑)。この場所ではこの衣装を、このシーンではこの衣装と、細かく決めていきました。こだわりは、素の自分になるべく近づけること。いつもの私服に近いスタイリングを組んでもらい、私物の革靴を履いて撮影したカットもあります。
――古着屋や美術館でも撮影をされたそうですが、撮影の合間はどのように過ごしていましたか?
お買い物を楽しみました! たくさん服を買う気で行ったのですが、それよりもその土地でしか買えないものを買ってきました。たとえば、ミュージアムショップでバスキアの作品がプリントされたブランケットを買ったり、家具屋さんで絵を買ったり。撮影で行った古着屋さんでもお買い物できて、その土地ならではのショッピングを楽しみました。
――いろんな場所で撮影されていますが、いつか聖地巡礼をするファンの方もいらっしゃるかもしれませんね。
うれしいです! ただ、日本ではなくロサンゼルスなので、ロケ地を全部巡るのは相当難しいと思います。写真集のロケリストに載っていない場所でも撮影をしているので、どこなのか探していただいて…全部の場所に行くには1ヵ月くらい現地に滞在しないといけないかもしれません(笑)! 難易度はめちゃくちゃ高いので、「ココ分かりました」「制覇しました」という方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えていただけたらなと思います(笑)。
――そんな響矢さんにとって“旅”はどんなものですか?
僕は旅をしている時間が好きなんです。見たことがない景色や経験したことのないカルチャーは、カタチに残らなくても自分のなかにずっと残っていくものだと思います。実際に足を運んで身をもって経験することは、一生残る財産です。旅に出ると、世界の広さや、そこで暮らしている人のことを教えてもらって、それだけで自分の小さな悩みが飛んでいくような感覚があります。より前向きに生きられるようになるというか。今のうちから、なるべく知らない土地や場所に行って、いろんなことを感じ取れたらいいなと思います。

――写真選びから紙の選定まで、響矢さんのこだわりが詰まった一冊になっています。どんな思いで制作に臨んでいますか?
役者のお仕事は、ドラマや舞台、バラエティに出るときも、大枠があってそのなかに参加している一員という感覚です。でも写真集は唯一と言ってもいいほど、自分のことだけを詳しく刻み込める。僕がどんな人物か、どんなことを考えているのかのすべてを見ていただける本なので、写真を決めるのもタイトルを決めるのも、この本に関わることは全力でやりたいという思いでした。「僕はこういう人間です。こういうふうに生きています」と手に取る人に知ってもらいたいと思ったので、細部にまでこだわっていますし、名刺のような一冊にするために、なんの躊躇もなくたくさんのエネルギーを注ぎ込んでいます。
――本当にお忙しいなかでの制作かと思いますが、実際にその過程はいかがですか?
体力的に(大変)…というときもありましたが、ものすごい量のカットとページを見ながら「どうしよう!」と悩んだことは楽しかったです! たくさん頭を使ったけど、決して苦ではなくて。あの時間があったから満足できるものが完成すると思います。
――改めて、写真集『ECHOES』に込めた想いを教えてください。
3年後、5年後、当時自分が何を考えて生きていたかって、意外と思い返せない。だから26歳の本田響矢が、何を思って何を見ているかを残したいと思いました。そのために、自分のどういう個性が求められているのか、いまの自分の現在地はどこなのか、そういうことを立ち止まって考えたいと思いました。ロサンゼルスという地で、自分自身を見つめ直して、自分の立っているところから見える景色を再確認することができましたし、考えていることや感情を形として残すことができたと感じています。ここからが新たなスタートだと思って、次へ向けて大きく一歩を踏み出せるきっかけになりました!
――そして、タイトル『ECHOES』に込めた想いは?
ECHOESは“響く”という意味の英単語なので、僕の名前にもある親しみのある言葉です。響いた余韻が自分に返ってきて“見つめ直す”という意味と、手に取ってくださる方に響いてほしいという想いを込めています。1冊目の写真集のタイトルは『響』だったんですが、そのときよりも広く大きく響いてほしい、そして日本を超えて世界中に響くように、という気持ちから英語にしています。
――手に取る方にどんなふうに楽しんでいただきたいですか?
僕がなにかを強く語りかけるというよりも、この本に詰まっている「本田響矢」という人間をみなさんに感じとってもらえればいいなと思って作りました。また、一枚一枚の写真を楽しんでいただきながらも、全体を通してご覧いただくと旅する僕の動きを感じてもらえる、一本の映画のような写真集になっています。きっと一緒に旅をしている感覚になれると思いますし、僕が過ごした時間を共有できる一冊になったので、ぜひ手に取っていただけるとうれしいです。
【2026年1月31日発売!】本田響矢写真集『ECHOES』

アメリカ・ロサンゼルスで、“旅する本田響矢”の自然体をドキュメンタリー映画のように追い、絵画のように美しい写真を収録。何度もページをめくりたくなる、そして部屋に飾りたくなるような、永久保存版が誕生。
gentosha.co.jp/book/detail
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本田響矢(ほんだきょうや)
1999年6月20日生まれ、福井県出身。2017年に俳優デビュー。以降、様々な作品に出演。直近では、ドラマ「虎に翼」、「私は整形美人」、「波うららかに、めおと日和」に出演し大きな話題に。現在、TBS「王様のブランチ」にレギュラー出演中。
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