毎日の暮らしを充実させている人はどんな生活を送っている? ライフスタイリストとして活躍する大田由香梨さんの住・働・食にフォーカス!
都心を離れてトレーラーハウスで過ごす時間
東京と千葉での二拠点生活を送る大田さん。週末を過ごす千葉では、2019年に購入したトレーラーハウスに滞在。コンパクトながら、快適な生活が可能なのだそう。
「別荘は維持管理が大変ですし、自分のライフスタイルに合わせて家ごと移動できるのが魅力。田んぼ道を散歩したり、友人の畑で収穫した野菜で食事をつくったり…心身を整え暮らしを考える時間です」
インテリアの配置は余白と質量を意識
東京での生活は、リノベーションしたヴィンテージマンションが拠点。「重さのある自然由来のものが好き」と大田さんが言うように、石やサンゴなどといったオブジェが低い位置に飾られ、家具もすべて背の低いものに統一されている。
「家の気がよく巡り、空気が通るように、モノは低い所に置きます。そうすると、モノが多くても余白が生まれ、すっきり見えるんです」
水晶の力で整える
仕事用のデスクには、水晶を置いている大田さん。
「仕事をしていると⼼が疲れてしまうこともあるので、⽔晶のような清く美しいものを⾒ると⼼が『スーッ』として、浄化されるような感覚に。お財布にも小さいクリスタルを入れています。常に自分に立ち返ることができるものを身近に置いています」
二拠点の暮らしで得られる体験
千葉に行った際に行う古民家の修繕・メンテナンス作業は大田さんにとって癒やしであり、たくさんの気づきがある。
「190年建っているこの家にとっては、私たちも通過点。長い時間軸を感じて作業できるのはいいですね。トレーラーハウスに寝泊まりして、この家の修繕をしたり、庭作業をしたり。東京ではできない体験を日々積み重ねています」
世界を旅するスタイリストに
仕事の愛用品のなかで、一番長く使っているものがグローブ・トロッターのスーツケース。
「20代前半、スタイリストとして独立したてのころにいつか世界を回るスタイリストになるぞ、という決意とともに購入しました。それ以来、仕事で一緒にたくさんの場所に行きました。さすがにボロボロになってきたので、先日のパリコレを最後に引退」
食とテーブルをスタイリングする
7月に千葉・木更津のクルックフィールズで行われた「Living Workshop supported by LOVEG」での様子。大田さんがプロデュースするLOVEG(ラベジ)がサポートし、ウエルネスな暮らしを学ぶイベントとして開催。野菜の収穫、調理などを参加者と楽しみ、LOVEGの大豆ミートとともに食した。大田さんはテーブルのスタイリング、そして「衣食住」の「衣」のスタイリング講師として参加。
食の小さな選択が未来を少しずつ変える
12年ほど前から大田さんは肉を食べない「ペスカタリアン」の生活をしている。
「29歳のときにヴィーガンカフェをプロデュースしたことがきっかけです。そのころはスタイリストとして激務で、体調が優れないのが当たり前の生活でした。消化器系も弱く、お腹を壊すことも多かったのですが、お肉をやめてみたら調子が良く、頭もクリアに」。
大豆タンパクの食品ブランドLOVEG(ラベジ)を立ち上げ、自身も日々食べている。
「健康維持のために必要なタンパク質は、動物の命からだけではなく、植物の⽣命エネルギーをいただくという選択もあります。環境負荷が軽く、私たちの日々の小さな選択が、未来を変えるということも意識しています」