シンガーソングライターとして活躍する山本彩さん。2022年に活動復帰後、元気に全力で走っている彼女が、自身に「変化があった」と語るターニングポイントとは。“今の山本彩”について聞いてみた。
「自然に、赴くままに」がテーマ
2021年に体調不良により芸能活動を一時休止、2022年7月に活動復帰後、年末のライヴを成功させたこともあり、その再始動にパワーを感じる山本彩さん。音楽活動のほかにも多数のメディアに露出し、勢いが止まらない彼女。これからについて緻密な計画を立てているのかと思ったら「今後の人生プランは考えていない」と話す。
「今までは将来のことばかり考えて、固定概念に縛られがんじがらめになってしまい、葛藤することばかりでした。お休みさせていただいてる間に、『こうじゃないといけないことは一つもないな』と気付いて、復帰してからはノープランでいいのかなって。プランが生まれたらそれを目標として掲げればいいし、ないんだったらないで、それが間違いではないと思うので。自然に赴くままに、今はそれでいいかなと思っています」
活動休止中に自身と向き合った結果、“ありのままの自分でいる”という答えが見えてきたのだそう。無理やりゴールを設定することで自分を追い詰めるよりも、やりたいことを突き詰めていくうちに自然と目標ができる方があっているという、それが今の彼女の在り方。
インタビューの節々に音楽やライヴが好きだと話す山本さんは、歌うことはごく自然なことだと微笑む。歌への思いやアーティスト像が明確になったのは、ターニングポイントにもなった休止期間だったそう。
「グループ時代は、卒業したらシンガーソングライターになって曲を作ってやる!って意気込んでいました。しかし、今は前のめりになるような意気込みや気負いがなくなった。休止中に仕事への向き合い方について考え直し、『このまま戻らなくてもいい。違う道もある』と自分なりの選択肢を増やしてみたんです。そしたら自然と『歌いたい! ライヴがしたい!』って戻ってくることができて。それからは思い描くアーティスト像への変なこだわりや意地を捨てることができた。今は自分が歌いたいもの、そのとき書きたいと思ったことを大事にしていけばいいんだとラクになりました」
2023年5月17日にアルバムをリリースした山本さん。最後に2023年の目標は?と問うと「良い意味で落ち着きのない年にしたい」と表情を輝かせた。
「ようやく再スタートにエンジンがかかり、自分のペースでやりたいという気持ちはありつつも、ゆったりというよりはガツガツなんでもやっていきたいです!」
柔らかい雰囲気のなかに「やってやるぞ!」という強い闘志を感じさせる山本さん。アーティスト/ミュージシャンとして、さらに魅力を増し続けていく山本さんの活躍に注目したい。
▼あわせてチェック
山本彩の喜怒哀楽スイッチとは?
感情の動きを大事にしているという山本さんに「喜」「怒」「哀」「楽」にまつわるトピックスを聴き取り!
【喜】頑張ったあとは美味しいご飯を食べます
自分へのご褒美は美味しいご飯、まさに炭水化物パレード(笑)です! 「あ~頑張ったな!」って日には自分を労わる気持ちで、普段は1人では頼まないもの…ピザとかを食べる。ほかには、ラーメン屋さんで替え玉するとか。結構な量を食べられますね。
【怒】気分転換が大事!
引きずるタイプなので、1回イラッとするとしばらく小さいことにもイラッとしちゃいます。そういうときはひたすら寝るか甘いものを食べるかお笑いを見て、意識的に違うことを考えて気分転換しています。最近イラッとしたことは——愛犬が家の壁をガリッとかじったせいで剥げてしまって…怒っても仕方ないので、原因を作らないように対策しました。
【哀】恥ずかしい珍!?事件
3年前くらいに、普通の平坦な道を走っていて、転んで手首を骨折したことがあります。全治3~4ヵ月で、その後も疼くような怪我だったので、その期間ギターが弾けなかった。原因が、ただ走っていて転んだというだけだから、何だか恥ずかしかったし、虚しかったです…。
【楽】自己管理・体調管理は楽しく続けている
体型管理に関して、昔は、ファスティングや食べずに運動をするなど無理をしていて。そんなやり方だと、いつかガタが来ると思い、今はちゃんと食べて適度に甘やかす方法にシフト。それからはベストな状態をキープしています。無理な食事制限よりこっちの方が合っているのかも。
山本彩(やまもとさやか)
1993年7月14日生まれ。大阪府出身。2010年に発足したNMB48に1期生として8年間キャプテンをつとめ、中心メンバーとして活動。グループ卒業後、シンガーソングライターとして活動。自身の楽曲の作詞作曲を手掛けたり、長期間のライヴツアーを成功に収めるなど多くの人を魅了する。
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