現在30歳、GINGER世代ど真ん中の桜庭ななみさんに、忙しくてもいつも笑顔でいられる理由、お金に代えられない幸せな瞬間を伺いました!
失敗を恐れず、どんどん乗り越えていきたい
「お金で買えない大事なもの、そう聞いて真っ先に思い浮かぶのは、家族との関係性。鹿児島から上京してひとり暮らしを始めたのは15歳のときだったので、考えてみればまだ子供だったんですよね。当時は都会の風景を見るだけでうれしくて寂しいと思う暇もありませんでしたが、年齢を重ねるにつれて家族のありがたさを実感するようになっています。離れていても絶対的な味方がこの世界にいる、その安心感ってお金には代えられないですから」
15歳から俳優としての仕事を開始した桜庭ななみさん。すでに15年ものキャリアが!
「上京当時から私は全然欲がなくて、そのころから現在まで、すごくシンプルな生活を続けているんです。仕事に集中して家に帰ってたくさん寝る、その繰り返し(笑)。唯一、お金をかけるようになったことと言えば、いいお米を買うということ。シンプルな生活だとベーシックなものを大事にしたくなるんです」
現在はラブコメディー『全力で、愛していいかな?』で主演を務めている真っ最中。長いキャリアのなかで意外にも恋愛ドラマは初挑戦だそう。
「小さいころから、ドラマと言ったら恋愛ものって思っているくらい実は好きなジャンル。大人になっても中国や韓国の恋愛ドラマを見ていつもキュンキュンしていました。ついに私もラブコメができる!と毎日撮影が楽しくてしょうがないです。ストレートに『好き!』って相手にぶつけるシーンでは、『私、こんなにハッキリ思いをぶつけられないな、すごいな』と、やや戸惑いながらも楽しく演じていますね。私が演じるのは30代のちょっと奥手な女性。20代ってとにかく忙しいですから、恋愛をあまりしてこなかったということは結構あると思うので、奥手な彼女をリアルに感じてもらえたらうれしいです」
そして、桜庭さんと言えば、中国語・韓国語を操りアジア作品への出演も目覚ましい俳優のひとり。1日2時間の中国語学習を5年ほど続けてきたそう。
「机に向かって勉強、というのは苦手なので今は、中国語のドラマやバラエティを見たり、中国語で歌を歌ったり、楽しみながら日々学んでいます。話せる言語が増えれば単純にお話しできる人の数も増えるので、さまざまな考え方に触れられる。とても刺激的ですね。私は本来引っ込み思案なので、通訳さんがいる現場では『通訳さんに文法の間違いがバレたら恥ずかしい』なんて思ってしまって話せなくなるのですが、実際は伝わればいいので、間違いなんて誰も気にしてないんですよね。だからこれからもどんどん乗り越えて話していきたいです。言語を学んで使っていくことで、自分の殻も破れる、そんな気がするんです。それこそお金に代えられない経験ですよね」
全力で、愛していいかな?
原作/さんずい尺『全力で、愛していいかな?』(forcs/viviON)
出演/桜庭ななみ、竹財輝之助、小田井涼平、藤森慎吾、岩岡徹(Da-iCE)、渡邉理佐ほか
毎週金曜深夜0時52分よりテレビ東京系にて放送中
桜庭ななみ(さくらばななみ)
1992年10月17日生まれ、鹿児島県出身。2008年デビュー。映画『最後の忠臣蔵』で日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。映画『マンハント』『焼肉ドラゴン』などに出演。中国・韓国でも活躍する。