演技力と同様、言葉に独特の重みと意味があった「水上恒司」。役者としても、ひとりの男としても、2023年をきっと面白いものにしてくれる。忖度も不純物もない、彼のまっすぐな言葉をそのプロローグとしてお届け!
「身の丈に合わない目標は設定しない」
昨年の目標は「自炊を頑張る」。たまにインスタントラーメンとか食べたくなる衝動が湧くけど(笑)、なんとか達成できた。
目標は、期間限定でなく習慣にできそうなものだったり、今後の自分にとって糧になるものがいいと思っています。
そんな僕の2023年の目標は、「体を柔らかくする」こと! 毎日のストレッチを頑張りたい。体を駆使するような仕事にも常に太刀打ちできるようにしていたいし、体を“活かす”って、生きていくうえでも重要なことだと考えています。
「正しく、悩み続けたい」
今年は、僕の再出発が本格的に道を作っていく年。
今までやってこなかったようなやり方や、初めての挑戦が増えていくと思う。そのなかで、自分がどうやれるか、人の喜びや痛みをどう感じられるか――。すごく難しいし大変なことだけど、常に悩みながら、ひとつひとつ熟考して慎重に進んでいきたいです。
「岡田健史」の時代と違い、自分で考えなければいけないことが圧倒的に増えたので、支えてくださる人とともに、歩めたらいいなと思います。
「勝負の一年」
すでに動き始めている案件も多く、今年は皆さんが僕の顔を見る機会も、格段に増えるんじゃないかな。
もし鬱陶しかったら、テレビは消してくださいね(笑)。
2023年を乗り越えれば、さらに違った景色が見えてくると思っているので、僕にとってはやっぱり「勝負の一年」です。
「よろしければ、見てください」
昨年9月の再出発と同時に、ファンクラブ「創造すたじお」を新たに開設。
ここでしか見ることができない、特別なものを表現していくつもりです。
でも誤解を恐れずに言うと、ファンの方々のために…というわけではなくて。僕が好きでやり始めたことを、「よろしければ、見てください」っていうスタンス。視聴者を意識しすぎると、自分らしさがなくなりそうですしね。
水上恒司(みずかみこうし)
1999年5月12日生まれ、福岡県出身。2018年「岡田健史」の芸名でドラマ「中学聖日記」で俳優デビュー。代表作にドラマ「MIU404」(2020)、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(2021)、映画『死刑にいたる病』(2022)など。2021年に第44回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2022年9月より本名「水上恒司」で新スタートを切る。