昨年、NHK連続テレビ小説「ちむどんどん」で、ヒロインの型破りな兄を演じ話題になった竜星涼さん。現在は、主演を務めるドラマ「スタンドUPスタート」が放送中。その魅力を深堀りするべく、前回に引き続き自らの素顔を語ってもらった。
竜星涼は俳優としての振り幅がすごい
モデル、バラエティ番組への出演、それからこういう雑誌の取材など、いろんな仕事をさせてもらっていますが、僕の本業はやっぱり役者。芝居の仕事がある日は、自分でもちょっと顔つきが違うな、と思います。ちなみに今日は、いい顔してると思いますよ(笑)。写真の仕上がりが楽しみです。
僕にとって演技の現場は、自分が生きていることを、自分の価値を確かめることができる唯一の場所だと思っています。芝居をすることは、生きることと同義。息をするようにセリフが言えたら…と、いつも考えています。
だから自分の作品を受け入れてもらえたり、褒めてもらえるのは本当にうれしい。今まで11年やってきて、いろんな役をやりながら、この仕事、向いてるのかな、向いてないのかなと悩む瞬間もたくさんあった。
でも今まで続いているということは、進むべき道だった…と思いたいです。僕の生きる姿をたくさんの人に見てもらいたいですね。
竜星涼はロックである
物心ついたときから家では矢沢永吉さんの音楽が流れていて、永ちゃんの音楽が“日常のBGM”だったんです。でも彼の音楽や生き様が刺さったのは、高校生のときに、永ちゃんが自分の生き方や人生について書いた本『成りあがり』を読んでから。当時仕事現場でこの本を読みながら、「俺も頑張らなきゃ! やってやる!」って気持ちになっていたんです。永ちゃんの言葉、生き方、言動のすべてがカッコ良くて、ものすごく影響を受けていますね。
自分にとってのスターは矢沢永吉、ただひとり。この仕事をするならスターにならなきゃいけないって思っていますから、俺も彼みたいにカッコ良く、存在感のある生き方をしたいって、ずっと思っています。アーティストとしてクールで、完璧なビジネスマン。ものすごくカッコいいんだけど、人間の弱さみたいなものがにじみ出ている。そこが最高にチャーミングなんですよね。
もちろん音楽も素晴らしい。特に僕は彼が歌うバラードが好きで、歌の巧さが本当に際立つんですよ。興味がある人は、バラードだけのベストのアルバムが発売されているので、ぜひそれを聴いてみてください。
竜星涼(りゅうせいりょう)
1993年3月24日生まれ。これまでにドラマ「アンナチュラル」や「テセウスの船」、「ちむどんどん」などに出演。現在フジテレビ系ドラマ「スタンドUPスタート」で主演を務める。