俳優を志して東京へ。昔から大好きな映画、そして憧れの演技の世界に熱中する日々を過ごす阿佐辰美さん。目指す役者像やドラマの撮影現場で感じたことについて聞いた。
東京は夢が集う街
「上京して感じたのは、明確な夢を持つ人が集まっているということ。ここに来るまでも周りからたくさん刺激を受けてきました。東京といっても下町っぽい雰囲気が好きで。以前も、飲み屋街を通るとお父さんたちが『行ってらっしゃい』とか声をかけてくれるような街に住んでいて。人情味のある空気が自分には合うんだと思います」
今でも映画館にはワクワクが詰まってる
「自分を取り戻せる場所が映画館。大人になるとワクワクすることって減っていくと思うんですけど、あの場所にだけは昔から変わらないウキウキ感がある。待っていた映画が公開されて、初日に観れたときのあの感覚は、幼いころから何も変わらない純粋な自分に戻れる瞬間ですね」
感銘を受けたドラマ現場の一体感
「実際にドラマの撮影現場に入って圧倒されたのは、役者だけでなく技術さんなどスタッフを含めたチーム全体の集中力。ひとつの作品を作るために全員が長時間、高い意識を保ち続けている。スタッフロールの文字を眺めているだけではわからない、現場の熱量を肌で感じました」
背中で語れる役者への憧れ
「幼いころから映画が好きで作品ごとに好きな俳優さんはたくさんいますが、今でも強く印象に残っているのが『ディストラクション・ベイビーズ』の柳楽優弥さん。セリフが3、4言しかなかったのにここまで表現できるんだって。自分もいつか背中で語れるような俳優になりたいです」
阿佐辰美(あさたつみ)
2000年8月27日生まれ、大阪府出身。’22年俳優デビュー。趣味は映画鑑賞、ゲーム、スノーボード。特技は殺陣、腹踊り。