犬との出合いと別れを描いた映画『ハウ』で主演を務める田中圭さん。自身も以前犬を飼っていたことがあり、今回の撮影では愛犬を思い出すこともあったそう。そんな田中さんの“ワンちゃんエピソード”も聞いてみた。
自信がなくても不安でも、堂々とやれる道はある
大きな白いワンちゃんを愛おしそうに見つめる田中圭さん。このワンちゃん、“ベック”は映画『ハウ』の撮影でともに過ごした仲間です。
「映画の撮影のとき以来、今日久々に会ったんですが、覚えていてくれたのかな、すごく尻尾を振ってくれました。でも撮影時より少し落ち着いて、大人になりましたね」
犬との出合いと別れを描いた本作。田中さんも以前ワンちゃんを飼っていたことがあり、別れのつらさも理解できるのだそう。
「もちろん僕の飼っていた犬と、ハウは違いますから、僕が演じる民夫という男の気持ちは想像するしかありません。けれど、やっぱり撮影中は愛犬のことを思い出しました。セリフでもあるんですが、飼っていた犬を忘れることは、一生ないんですよ」
今年38歳になり、キャリアは22年目。けれども今も俳優の仕事で迷うことはあるのだそう。
「どうやって演じようとか、細々毎日悩んでばかりです。GINGER読者の方もきっと仕事で悩むことがあると思いますが僕も一緒です。でも自信をもって堂々とやることがカッコいいことだと僕は別に思っていないので、それでいいと思います。自信がなくても不安でも、堂々とやれる道だってあるし、逆に言えば自信しかなくても謙虚にやれる道もあるし、それは人それぞれですから。で、どうしても答えが出ないときは、僕は周りに相談します。批判的な意見でも解決策を提案してくれるならしっかり聞きたい。でも褒められなさすぎるのも悲しいから、最後は『こういうことだから、褒めて!』って言っちゃいますけどね(笑)。家族や周りとのコミュニケーションが迷いを減らす鍵なのかな」
田中さんに4つの質問!
Q. 今、ハマっていることは?
A. コーヒーです!
どうしてコーヒー豆って、ものによって値段が違うんだろうって、不思議じゃありませんか? だから最近は安いものから高いものまで買っては家でいろいろ試しています。味はそれぞれ確かに違うけど、どっちが高くてどっちが安いかなんて絶対当てられない(笑)。不思議な世界だなと。
Q. 犬派? 猫派?
A. 犬派!
僕が生まれたときは家にマルチーズがいて、大きくなってからはヨーキー(ヨークシャーテリア)を飼っていました。またいつか犬と一緒に暮らしたいな。
Q. 自分を犬に例えるなら?
A. ゴールデンレトリーバー
気品があるところ、頭脳明晰なところ、まさに僕はゴールデンレトリーバーでしょ?(笑) でも周りには「絶対柴犬だ」って言われるんですけどね、なぜでしょうか。
Q. 最近の癒やしは?
A. マッサージ!
お風呂に入ったり、おいしいご飯を食べたり、日々のなかでわりとリラックスはできるほう。でも最近、改めてリラックスできるなって感じたのは、マッサージに行くこと。整体もリフレクソロジーも好きだな。受けているときは何も考えなくていいから。で、結局寝ちゃうんだけど。
『ハウ』
監督/犬童一心
出演/田中圭、池田エライザほか
配給/東映
2022年8月19日(金)全国ロードショー
田中圭(たなかけい)
1984年7月10日生まれ、東京都出身。2000年俳優デビュー。’03年ドラマ「WATERBOYS」で注目を集める。今年は映画『女子高生に殺されたい』のほかドラマ「持続可能な恋ですか?~父と娘の結婚行進曲」などに出演。Huluオリジナルドラマ「死神さん2」が9月17日より配信開始。