ディーン・フジオカさんと岩田剛典さんが映画『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』で再共演。「戦場のようだった」という撮影をふたりで振り返る。
岩田剛典「ただ全力で、とにかく必死で食らいついてやるだけ」
ディーン・フジオカさん演じる犯罪捜査コンサルタントと、岩田剛典さん演じる元精神科医のコンビが事件を解決していくドラマ「シャーロック」が、満を持して映画化。撮影にあたってふたりは、まるで戦場で戦友と再会したかのようだったそう。
ディーン だってこの撮影、ドラマのときからいろいろ…あったもんね(笑)。
岩田 大変でしたね(笑)。
ディーン 演出の西谷弘さん(映画では監督)は、絶対に妥協を許さない方。だから何テイクも撮り直したりするんですよ。しかもそれぞれの役者のスペックの最大限まで出すことを常に求めていらっしゃる。映画化にあたって、あの日々がまた始まるぞ、という感じで岩ちゃんとは再会したかな。
岩田 ドラマも映画も撮影は濃厚な日々でした。結局、世に出ていく作品で僕ら役者は評価される。監督の西谷さんが妥協のない人ですから、その点は間違いなく担保されているということ。だからただ全力で、とにかく必死で食らいついてやるだけでしたね。
ディーン 映画の撮影でもいろいろあったなぁ…山道をダッシュするシーンもあったし、文字どおり、道なき道を行ったよね。
岩田 犬とのシーンが多かったので、せっかくうまくできても、犬が横向いてNGとかいっぱいありましたもん…。
ディーン 初日で気付いたね、「こいつ人間じゃねぇ」って。犬だから当たり前だけど(笑)。
ディーン・フジオカ「岩ちゃんと一緒に戦う。それだけで十分だった」
岩田 コメディ要素もあるから呼吸、間合い、すごく気をつけてやりましたね。ドラマのときから僕がお湯をかけられ「熱い!」となるシーンがよくあるんですけど、それとか台本に書いてないんですよ。現場に行くと「岩田さん、お湯かかります」って当日言われる(笑)。
ディーン 最初は岩ちゃん、このコメディタッチに慣れてなかったよね。だから「もっとがんがん行っちゃえよ、美味しいぞ!」って俺が言ってたのを覚えてる(笑)。
岩田 そうでしたね(笑)。撮影はコロナ禍で、ひたすら現場とホテルの往復でしたね。
ディーン 地方ロケだから、名物とかも食べに行きたかったけど、毎日現場で岩ちゃんに会って一緒に戦って。結局制作はそれだけで十分なんですよね。
岩田 お互いそれぞれの役割を全うしていれば、おのずと「シャーロック」のバディができてくる。自分ができることをやって、ディーンさんにずっとひっぱってもらっていた感じです。
ディーン 僕も岩ちゃんが仲間になってくれて、刺激をいっぱいもらいました。やっと公開だね。本当に本当にお疲れ様!
岩田 大変だった~。
『バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版』
監督/西谷弘
出演/ディーン・フジオカ、岩田剛典、新木優子、広末涼子ほか
配給/東宝 全国公開中
ディーン・フジオカ(でぃーん・ふじおか)
1980年8月19日生まれ、福島県出身。2004年香港でモデルとして活動を始め、香港にて俳優デビュー。音楽家、映画プロデューサーとしても活動。ドラマ「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」が配信中。シングル『Apple』がリリースされたばかり。
岩田剛典(いわたたかのり)
1989年3月6日生まれ、愛知県出身。2010年三代目 JSOUL BROTHERS from EXILE TRIBEのメンバーとしてデビュー。近年では映画『ウェディング・ハイ』『死刑にいたる病』、配信ドラマ「金魚妻」など、役者としての活動も目覚ましい。