ドラマに映画にCMに、輝き続ける俳優・小芝風花さん。映画『妖怪シェアハウス −白馬の王子様じゃないん怪−』でもコメディエンヌとしての存在感を発揮! その豊かな表情の下にある俳優魂を深堀りしてみた。
お芝居は周りと作っていくもの――忘れられないアドバイス
頬を膨らませシャボン玉を吹きながらケラケラ笑う小芝風花さん。その少女のような姿から一変、クールな表情の撮影では、一瞬でキリリと大人な雰囲気に。その表情は実に多彩。
「デビューして10年経ちますが、今も映画やドラマの撮影前は、すごく怖いんです。本当に私でいいのかって。でも撮影現場に入って、周りをじっくり見ていると、その怖いという気持ちは消えていくんです」
周りを見ること、それはドラマ「ふたりのキャンバス」に出演した20歳のとき、大ベテランの俳優である近藤正臣さんに教えてもらったそう。
「現場にはセットがあって、そのなかには、映るかどうかもわからないくらいの、たくさんの小道具が置いてある。それは多くの人がその役のことを考え用意してくれたもの。それをじっくり見てヒントにしていきなさいって。そう教えていただいてから、お芝居はひとりだけのものではない、周りと作っていくものだと気が付いたんです」
次の楽しみのために仕事も頑張れる!
仕事のモチベーションを保つため、常に先に楽しみを用意しておくそう。
「今の楽しみは、家族でキャンプに行くこと。仕事の区切りでご褒美を決めておけば頑張れますから」
仕事に打ち込みつつ、楽しむときは楽しむ。そのメリハリも小芝さんの豊かな表情の理由のひとつなのかもしれない。
『妖怪シェアハウス―白馬の王子様じゃないん怪―』
監督/豊島圭介
出演/小芝風花、松本まりか、毎熊克哉、池谷のぶえ、大倉孝二ほか
配給/東映 全国公開中
小芝風花(こしばふうか)
1997年4月16日生まれ、大阪府出身。幼少期からフィギュアスケートを始め2012年にスケートを引退、俳優デビュー。映画『魔女の宅急便』、NHK連続テレビ小説「あさが来た」などで話題に。公開待機作に『貞子DX』がある。