映画『神は見返りを求める』に出演する岸井ゆきのさんにインタビュー。今回演じた役柄について感じたことや意外なリラックス方法についても聞いてみた。
自分が役者であることを忘れるくらい映画が好き
見返りを求める男と、恩を仇で返す女。そんな痛烈なテーマで、ブレイクを目指すユーチューバーを描く映画が『神は見返りを求める』。主人公であるユーチューバー「ゆりちゃん」を演じた岸井ゆきのさんは、演じていて良心が痛むシーンが多かったと、撮影を振り返る。
「ゆりちゃんは夢のため、過去を切り捨てないといけない。でもそのやりかたが下手すぎるんです。虚勢を張ったり、必要以上に相手を傷つけてしまったり。そういうシーンは私自身がつらかったですね。だから『本当はそんなこと思ってないよね』って、ゆりちゃんをいい子いい子してあげながら演じていました」
今年すでに5本の映画と3本のドラマに出演し、超多忙をきわめる岸井さん。けれど今でも趣味は、女優になる前から好きだった「映画鑑賞」だそう。
「映画館で映画を見て、わーってなっている時間が、昔から一番好き。自分は役者だとか、そんなことは見ていると忘れてしまう。とにかく映画が好きだから、自分が撮影しているときも、嫌だなとかつらいなとか、思ったことがないんです。映画に関われていること自体がとても幸福なことですから」
岸井さんに2つの質問!
Q. リラックス方法を教えて
A. 逆立ちをする
映画を見たり、ジムに行くとリラックスできるけど、どうしても時間がないときは楽屋で逆立ちしています。首はずっと頭を支えているから疲れているだろうな、と思って。血液の循環がよくなる気がするんです。
Q. 忙しいとき、モチベーションはどう保つ?
A. そもそもモチベーションは下がらない
もちろん「たまにはアラームかけないで寝たいな」と思うことくらいはありますけど、忙しくてもずっと楽しいんです。この仕事を好きで、やりたくてやっているというのが根底にあるから、モチベーションが下がったことはないんですよ。
『神は見返りを求める』
監督・脚本/吉田恵輔
出演/ムロツヨシ、岸井ゆきの、若葉竜也ほか
配給/パルコ
6月24日(金)TOHOシネマズ日比谷、渋谷シネクイントほか全国公開
岸井ゆきの(きしいゆきの)
1992年2月11日生まれ、神奈川県出身。2022年はドラマ「恋せぬふたり」(NHK総合)、ドラマ「パンドラの果実〜科学犯罪捜査ファイル」(日本テレビ・Hulu)に出演のほか、公開待機作も含め5本の映画に出演。