今もっとも強く美しいプロレスラー、オカダ・カズチカ選手。その著書『「リング」に立つための基本作法』からオカダ選手のセルフプロデュース術を発見しました!
自己プロデュース力で新日本プロレスの“レインメーカー”に
かつて男性ファンばかりだったプロレス会場。今は熱狂的ファンの女性“プ女子”であふれています。なかでも人気なのが、新日本プロレスのオカダ・カズチカ選手。甘いマスク。191cmという恵まれた体格。華麗な身のこなしから繰り出される高い打点のドロップキック。“プロレス界にカネの雨を降らせる男”と呼ばれ、IWGPヘビー級王座を史上最多の12回連続防衛した選手です。
このオカダ選手、実はセルフプロデュースの達人。とにかく周りと同じでいることを徹底的に避けて、自分を作り上げてきた人。その最初の決断が、15歳でメキシコへ渡りプロレスラーとして修業をするということ。若手のころに毎日行っていた1000回のスクワットで肉体と心の鍛錬を続けてきたそう。
今は毎日日記をつけて自分を俯瞰したり、人の意見に影響されすぎないようSNSの使用を自分で制限したり、戦いの間でも英語を学び続けているとか。強い自分であるための内側からのプロデュースを徹底しています。
そんなストイックなオカダ選手、実は妻を堂々とお姫様抱っこしてしまうくらい、私生活では徹底的にレディファースト。本当の強さを自分の力で手に入れた人は、本当の優しさも持った人なのかも。
オカダ・カズチカを作る8つのキーワード
限界を決めない
限界を決めてはいけない。決めなければ、力はどこまでも伸びていく。
あえてブランド品を持つ
自分の中身に自信があっても、持ち物や身なりで実際よりも低く評価されたらもったいない。
戦うためのスイッチを作る
今はゲートをくぐると、自然と気持ちが高ぶってくる。心のスイッチを持つと、生活や仕事にメリハリがつき、自分を一気に爆発させることができる。
日記をつける
プロレス以外の出来事を積極的に書く。プロレスについては、その日の試合結果にとどめる。お世話になった方への感謝は黄色で書く。自分への課題は赤で書く。反省と悲しい出来事は青で書く。
SNSと距離をとる
汚染された情報を入れないことによって、純度の高い自分でいられると考えている。
1日1000回のスクワット
スクワットによって、フィジカルだけではなく、マインドが鍛えられるのだと僕は思っている。
実践的英語を学び続ける
「お前を絶対に倒してやる!」――アメリカのリング上で日本語ですごんでも、しらける気がする。
ここぞというときのルーティーンを持つ
大切な試合の日は“勝負パンツ”をはく。カルバン・クラインのピンク色のボクサーパンツを身に着ける。どの試合だったか、ピンクのパンツで会場入りしたときにいい結果を残せた。それからはずっと、大きな試合のときはピンクのパンツだ。
「もう限界!」――そう感じたところから、実は人生が開けていく。オカダ流の心と体の鍛え方や自分ルール満載。撮り下ろしの写真は44ページ。
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オカダ・カズチカ(おかだ・かずちか)
1987年11月8日生まれ、愛知県出身。15歳でメキシコへ渡り16歳でデビュー。24歳でIWGPヘビー級王者に。同王座12回連続防衛を記録。