セクシーな存在感で私たちを魅了する眞栄田郷敦さんは、今最も注目を集める若手実力派俳優のひとり。彼の見つめる視線の先に待っているものとは…。知られざるその心の奥までもクローズアップ。
自分の力量を少し超える瞬間を日々アップデートしていきたい
ドラマ「プロミス・シンデレラ」では私たちのハートをキュンとさせ、放映中のドラマ「キン肉マン THE LOST LEGEND」では、超人レスラー役にキャスティングされた“眞栄田郷敦”本人役に挑戦するなど、俳優という道を歩み始めたのがわずか2年前とは思えないほど表現者としての頭角を現す眞栄田さん。幼いころからクラシックに傾倒し、高校では吹奏楽部の部長を務め、プロのサックス奏者を目指していた。
「最初はまったく興味がなかった…というと嘘になるんですけれども、父も兄もやっている俳優という仕事は自分にはできないなと思っていました。僕はずっと音楽の道で生きようと思い勉強をしていたので、この世界に入るということは本当に想像していなかったんです。でも、いろんなご縁があってデビュー作・映画『小さな恋のうた』のオファーをいただき、せっかくいただいたチャンスなので、挑戦してみようと。それからですね、『やるならやる』ってきちんと腹をくくったのは。目標は高く、大きく掲げたいですが、今は一日を精一杯に生きることだけ――。その日の仕事を100%、もしくは自分の力量を超えるぐらいの仕事をする。そういう小さな成功体験の積み重ねが、今の自分の原動力になっています」
眞栄田郷敦にとってのセクシーとは、自信と余裕
実力派俳優として注目を浴び、21歳とは思えない落ち着いた大人っぽい佇まい。誰もがうらやむキャリアとルックスをすべて手にしているような眞栄田さんだが、「心が折れそうになる瞬間はわりと毎日ありますよ(笑)」と話し始めた。
「日々、やりたい自分とできない自分との闘いです。引き出しが少ない自分ともっとやりたい自分、あとは求められているものとの闘い。ちょっと気を抜くと、すぐに心が折れてしまうと思うんです。準備不足だったら、ぶつかれない。だから自分の力量を超える瞬間を日々、大切にしたいと思っているんです」
最後に眞栄田さんにとってセクシーな人とは?
「自信と余裕のある人。今の僕はまだまだ自信も余裕もないです(笑)。20代はまだまだ修行の身。さまざまなことを経験して吸収し、人との繋がりをつくり地場をしっかり固めるときだと思っています。本当のスタート地点は30歳。この10年間の自分次第で、30歳のスタートをどれだけいいものにできるかが決まると思っています。よく『ヒーローは誰ですか?』という質問を受けるのですが、それは30歳、35歳になった自分の存在。誰かほかの人を目標に頑張るのではなく、未来の自分自身が今の僕にとってのヒーローになれたらいいなと」
眞栄田郷敦(まえだごうどん)
2000年1月9日生まれ、アメリカ・ロサンゼルス出身。’19年、映画『小さな恋のうた』で俳優デビュー。同年TBS系「ノーサイド・ゲーム」でドラマ初出演。その後、ドラマ「プロミス・シンデレラ」、映画「ヒノマルソウル〜舞台裏の英雄たち〜」「東京リベンジャーズ」などに出演。WOWOWオリジナルドラマ「キン肉マン THE LOST LEGEND」が放送中。