俳優 岡田健史さんが今やってみたいことに挑戦する連載「やってみた。」。最終回となる今回は、健史さんが熱中しているアートの世界へ。さまざまな画材やタッチで独特な作品を生み出している健史さんですが、注目の「フルイドアート」に初挑戦します！
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フルイドアートって？
絵の具の流動性を利用して制作されるもの。アクリリックフルイドアートでは、アクリル絵の具やポーリングメディウム、シリコンオイルなどを混ぜ合わせて、キャンバスに流し込む。ポーリングアートと呼ばれることも。
絵の具の配色をする
アクリル絵の具の色を選び、色と色とが混ざらないようにポーリングメディウムを混ぜ合わせていきます。さらにシリコンオイルを加えることで、細胞に似た“セル”と呼ばれる独特の模様も誕生します。混ぜすぎるとセルが出にくくなるので注意！
贅沢に20色以上の色を使って挑戦。「狙ったとおりにはいかないのがフルイドアートの醍醐味ですよね。どんな仕上がりになるか想像つかない（笑）」と健史さん。この日もいたずらっ子な一面が垣間見えました。
手軽に始められるフルイドアート。キャンバスに流し込むのは一瞬ですが、配色とイメージにはじっくり時間をかけたいところ。「心が整っているとキレイな色が出ますよ」という先生のアドバイスを受け、深呼吸をする場面も。
色を重ねれば重ねるほど、複雑なマーブル模様になるそう。「失敗」も「成功」もないアートの世界、健史さんの感性がすべてです！
キャンバスに流し込む
絵の具が準備できたら、あとはキャンバスに流し込むだけ。隙間なくキャンバス全体に色が行きわたるように意識して流します。とはいえ、ここからは考えすぎるのはナンセンス。「セルは生きている」という先生の言葉のとおり、仕上がりは計算できないので、直感で向き合います。
四つ角やキャンバスの厚みの部分、隅々まで絵の具が行きわたるように流します。大きなキャンバスの場合は、必要以上に絵の具が流れ落ちないように、腕をストッパー代わりにすることも。
セルが生まれ、変形しながら流れる様子を見守りながら、フルイドアートを全身で楽しみます。健史さんの腕に美しく絵の具がペイントされ、こちらもアーティスティックな一つの作品に（笑）。
名作が誕生しました！
title: ビッグバン
｢想像していたのとはまったく違うものになったけど、ダイナミックな制作ができたのはいい思い出になりました」（健史さん）
岡田健史（おかだけんし）
1999年5月12日生まれ、福岡県出身。2018年ドラマ「中学聖日記」でデビュー。第44回日本アカデミー賞 新人俳優賞受賞。映画『そして、バトンは渡された』が10月29日（金）公開予定。’22年には阿部サダヲとのW主演が注目の『死刑にいたる病』公開も控えている。
三浦真由子先生
人間の内側に宿る宇宙を、躍動する色と細胞で表現する「CellArt®︎」の第一人者。2015年より世界各国で作品を発表し、現在はヨーロッパ、アジアにてインテリア製品などを展開中。ʼ21年フランスの絵の具メーカー、「ぺベオ」ブランドアンバサダーに就任。Instagram @miura.mayuko
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