情報番組やSNSで取り上げられ、大きな注目を浴びている写真集『Z-Ero(ゼロ)』。Dean Fujiokaさんの、意外にもこれが初めてとなる1st写真集がいよいよ明日6月30日発売に。40代に突入した今のタイミングで、なぜ? その想いを伺いました。
今また、ZEROからの出発だと思っている
世の女性ファン、いや男性ファンもザワつかせている写真集『Z-Ero』。あのDean Fujiokaさんが、“究極の肉体美”を披露しているメモリアルな一冊。まず気になるのは、その意味深なタイトルではないでしょうか。
「自分にとって40代という新しいスタートの意味での“ZERO”であり、自分が生まれた福島で撮影したという原点回帰の意も含めての“ZERO”だと思っています。でも、せっかく写真集を世に出すのだから楽しんでもらえたらいいなと思い、タイトルはあまり堅苦しく考えずに、言葉の読み方や区切り方のシャレがあっても面白いかなと思いました」
写真集ではストイックに鍛え抜いた美しくも強靭な肉体を惜しみなく披露しています。ご自身の感想は?
「映画やドラマは自分とは別の架空のキャラクターを作り上げていくからまだ客観性が保てるけれど、写真集は“もろ自分”なので、客観的に捉えることはなかなか難しいですね。写真のなかの自分を見るのは、最初は照れくさい気持ちもありました(笑)。でもこの写真集は、この瞬間に“自分がこういう状態でいた”という本当のドキュメンタリーなので」
写真集のエピローグでは、これまで決して明かさなかったエピソードが語られていることも注目です。
「なぜ今回、過去の出来事を具体的に語ったかというと、それは写真集で伝えたかったことの一つでもあって。やはり健康は大事。もし健康を損なったからといって、あきらめたり希望を失ったりするのは違うなと思うんです。何かしらの方法を探して、失っても取り戻す。もしくは、また違う新しい形の生き方が見つかるかもしれない―。苦しかった話は人前でするまいと考えていたけれど、もし今、希望を失いつつある方がいたら、この姿を見てもらって、元気になりたい、なれるかもしれないと、前を向いてもらえたらいいなと思います」
今回の写真集には、彼自身が企画し、指揮を執り、主演までも務めるアクション映画プロジェクト『Pure Japanese』(2022年公開予定)と、この作品のために過酷な肉体改造が成されたという背景がありました。そしてこの肉体改造には、映画のためだけでなく、彼自身の再生の物語が秘められているのです。Deanさんのいくつもの想いが込められた『Z-Ero』。ぜひ、あなたの大切な一冊にしてください。
『Z-Ero』
ディーン・フジオカ 著/幻冬舎
自ら企画制作した映画『Pure Japanese』(2022年公開予定)の役作りで本格的に体を鍛え、新しい体に生まれ変わった彼が、ありのままの自分を写真に残した“ドキュメンタリー”写真集。人気フォトグラファーRKと組み、出生地・福島県でオールロケ撮影した迫力のあるカットが満載。
Dean Fujioka(ディーン・フジオカ)
1980年8月19日、福島県生まれ。2004年に香港でモデルの活動をスタート。映画『八月の物語』(’05年)の主演に抜擢され、俳優デビュー。2015年以降は東京を拠点にし、ミュージシャン、俳優、クリエーターとしてアジアの縦軸で活動中。9月から全国ツアー『MusicalTransmute』が開催決定。