脚本家 岸本鮎佳さんがサウナへの愛を語り尽くす連載「サウナヴィッチ」。あなたもサウナの魅力を知って、ぜひ愛好者の仲間入りを！（編集部）
vol.06 サウナの聖地､しきじ｡水はすべてを清めてくれる
(c)maroke/Shutterstock.comい
もうそろそろ、旅行に行きたい。海外はダメでもせめて国内だけでも、思いっきり楽しみたい！と思っている方は少なくないでしょう。
そんな方にぜひおすすめしたい最高のスポットがある。
それが静岡駅の近くにある「サウナ しきじ」だ。
サウナヴィッチ歴、約2年･･･これまでもいろんなサウナに行きました。
近所の銭湯から、ちょっと遠くにあるスーパー銭湯。地方で仕事があれば、近くのサウナを調べ、1人で行ったり。
まさか自分がこんなにもサウナにハマるなんて思わなかった。
でも、私はまだ日本一のサウナに行ってなかったのです。
友人を誘い、Go To トラベルの気分で新幹線に乗り、静岡駅へ･･･
そう、私はついに、サウナの聖地と呼ばれる「サウナ しきじ」に行ってきたのです。
静岡駅からタクシーで5分ほどのところにある「サウナ しきじ」は、全国からサウナ好きが集まる。
あらゆるサウナを体験して2年が経ち、ようやく私にもその良さが分かるであろうと、満を持して足を踏み入れたのだ。
サウナ自体は広くなくて、こじんまりしている。
あれ？ こんな感じ？ もっとスーパー銭湯っぽいのを想像してたけど。
サウナ室が2つ（薬草サウナ、フィンランドサウナ）と水風呂、薬草風呂、普通の風呂。
ここのサウナが素晴らしいと言われる理由は、「水」にある。
どうやら、「飲める」らしい。
おいおいおいおい、いくらなんでもそれないだろ、と思ったが入った瞬間･･･
｢おい･･･これは･･･水か･･･？」
と思うほど、水風呂に入るときのあの「ギーン！」という刺激がないのだ。
空気みたい。空気の中にはいってるみたいな感じなのだ。
嘘みたいに気持ち良い。
サウナの温度管理ももちろんだが、何といっても「しきじ」で使われているシャワー、風呂、飲み水などすべて「地下水」の成分が、市販の天然水の比にならないくらい素晴らしいのだ。
｢しきじ」の紹介は嫌というほどネットの情報に上がっているから、割愛するが、サウナヴィッチになった女子たちに私が伝えたいのは、
こんなに気持ちの良いサウナはどこを探してもない。
特に日本は男性専用のサウナが多いので、女性も楽しめるサウナは意外と貴重なのだ。
少し遠出をしてでも、ここに来る価値は十分にある。
そして何よりも終わった後のサウナ飯。
静岡の駅前には、「海ぼうず本店」という静岡おでんや静岡の特産品、地魚が食べられる素晴らしい居酒屋があり、友人とそこで、一杯。
静岡のお茶割と5時間煮込んだ半熟卵のおでんは絶品だ。
私はこの日から、3日間は肌の潤いが続き、ニキビは消え、肌がリセットされたように感じた。
ここまでの最高の旅で言いたいことはただ一つ。
どこにもない水風呂がここにある。
ここに来れば、最高のご褒美が、都会で疲れたあなたを癒してくれる。
サウナにハマり始めた初心者サウナヴィッチも、まだサウナヴィッチになっていない人も、「サウナの聖地 しきじ」で身も心も癒して欲しい。
岸本鮎佳の【サウナヴィッチ】をもっと読む。
