役をひとつ演じるごとに新たな魅力をまとい、また私たちを釘付けにしてしまう・・・。
成長が止まらない役者・横浜流星の“カッコいい”のルーツはどこにあるのでしょう?
過去を振り返りながら、今思うこと、これからの未来について・・・彼の進化の過程を追いながら、その無敵の快進撃をひも解きます!
背中で語る父が“カッコいい”の象徴
空手の練習に明け暮れ、持って生まれた強い精神をさらに磨き上げていった10代。横浜流星さんの“カッコいい”の象徴は身近なところにあったと言います。
「父はいつも『流星の人生なんだからいいじゃないか』と母を諭してくれていました。ただ、たまに僕と母がひどい口ゲンカになって母が泣いちゃったりすると、父に呼ばれてボコボコにされたりも・・・(笑)。そんな父が、当時から僕の“カッコいい”の象徴です。いつでも存在感が強く、寡黙でめったに笑わない代わりに行動で示して、背中で語っていた。こういう大人になりたい、その思いは今でも変わっていません」
誰かのために、自分を犠牲にできる男に憧れる
24歳になった今年は、2本の連ドラ主演に、主演映画1本が公開され、ここ数年であっという間にスター役者の仲間入りをした横浜さん。目まぐるしい毎日を送るなか、あるとき価値観は一瞬にして変わったそう。
「20歳を過ぎたある日、こんなことをしている暇はない、やるべきことをやらないと!と思ったんです。誰に何を言われたわけでもなく本当に、ハッと目が覚めるように。
それまでは、『あいつはこうだけど俺はこう』だとか、『あいつには勝ってる』『あいつには負けてる』という思考で人と比べてばかりいた。でも、周りを気にしてる場合じゃない、と突然思い、その日を境に他人にはまったく興味がなくなりました」
映画『きみの瞳(め)が問いかけている』で、横浜さんが演じた主人公の篠崎塁は、ピュアで穏やかな心の優しい男性。
「悪い仲間によって裏の世界に引き込まれ、罪を犯してしまうのですが、優しいがゆえに、自分の道よりも相手の道を優先してしまうようなところがあって。そんななか視力を失った明香里(吉高由里子)と出会い、変わっていくのですが、ただ明香里だけを想い、明香里のために自らを犠牲にできる姿こそ、男としてカッコいいと思いました」
ひとつのことをやり続けていきたい
「いろんなことを同時にやれるほど器用な人間ではないし、ひとつのことを徹底してやり続けたいというのが本望なので、役者の仕事はもちろんこの先も続けていきます。今回の映画『きみのめ』を経て、やっぱり映画はいいなと思いました。30代に向けて、一つひとつの作品にもっと濃密に関わっていきたいです」
周囲の期待は高まる一方ですが、本人は落ち着いて未来を見据えているご様子。この先、30代40代の「横浜流星」にも引き続き注目していきたいですね!
映画『きみの瞳(め)は問いかけている』本日公開!
視力をなくした明香里と、罪を犯して夢を失った塁。暗闇で生きてきたふたりが出会い、ささやかな幸せを掴んだが、あまりにも過酷な運命が彼らを呑み込んでいく・・・。待望の『きみのめ』は、本日10月23日(金)TOHOシネマズ日比谷ほかにて全国ロードショーです!
映画『きみの瞳(め)が問いかけている』
【監督】三木孝浩
【出演】吉高由里子、横浜流星、町田啓太、風吹ジュン
gaga.ne.jp/kiminome/
横浜流星(よこはまりゅうせい)
1996年9月16日生まれ、神奈川県出身。2011年俳優デビュー。’19年ドラマ「初めて恋をした日に読む話」で話題に。「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」「私たちはどうかしている」、映画『愛唄 - 約束のナクヒト-』『きみの瞳(め)が問いかけている』など多くの主演作を持つ。