アーティスト、そして俳優としても活動の場を広げ続ける髙橋颯さん。そんな彼の新たなる挑戦は——集英社『週刊少年ジャンプ』に連載された、大ヒット漫画『DEATH NOTE』(原作 大場つぐみ 漫画 小畑健)をミュージカル化した『デスノートTHE MUSICAL』(通称デスミュ)にL(エル)役として出演!
本作で初めてミュージカルに出演する髙橋さんが抱く作品や共演者の方々への想い、そして髙橋さんにとって演じることとは何なのか、今の率直な気持ちを伺いました。
似ているからこそ惹かれるものがある
大ヒット漫画『DEATH NOTE』の主人公、夜神月のライバルであるL(エル)役を演じることが決定した髙橋颯さん。 この役に対する想いとは?
―『デスノートTHE MUSICAL』でエル役での出演が決まった際、どんな心境でしたか?
「8歳のころに観た、松山ケンイチさんのエル役が本当に強烈で。そのとき、エルに憧れを抱きました。なので小学生のころ、ごっこ遊びみたいにエルのように普段から猫背で過ごしたり、服もデニムに白のTシャツでなりきってたほどでした(笑)。だから今回のデスミュでエル役を演じられると決まったときは、本当に嬉しかったです」
― 子供のころからエルが好きだったとのことですが、髙橋さんにとってエルはどんな存在なのでしょうか?
「エルは孤独だけど、本当は人とつながっていたいと思っているんじゃないかなと思っています。というのも僕自身、エルと似ている、と勝手に親近感を感じていて。僕も子供のころは人から変わってるねと言われたり、ひとりで過ごすことも多くありました。そういうところが似ているから、彼に惹かれたのかもしれません。あと子供っぽいところも似ているかもしれないです」
― 舞台で演じるうえで心掛けていることや、役づくりについて教えてください。
「エルはポーカーフェイスに見えるけど、目で感情を表現していることが多いんです。エルを研究していく上で目力もつくようになりました(笑)」
目標は今までのエル像をひとつにまとめること
― 前作のデスミュやテレビ、映画版との違いは何だと思いますか?
「デスミュで初代エル役を演じた小池徹平さんは雰囲気が原作に忠実で、一方で松山さんは新しいエル像を作り出していて、強烈な印象でした。
今回はミュージカルなので登場人物たちの個性がより顕著に出ているんです。僕の目標は、今までのエル像をひとつにまとめて、良いところを吸収し、そのうえで原作ファン、デスミュファンの皆さんに納得してもらえるような、自分なりのエルを目指していきたいです」
― 今回は夜神月はダブルキャストですが、村井良大さんと甲斐翔真さんのそれぞれの印象はいかがですか?
「甲斐くんに会った瞬間『俳優さんだなぁ』って(笑)。彼の持つ雰囲気にそう感じました。村井さんはとても優しい先輩なんですけど、怖いと感じる部分もあるんです。それは、僕のすべてを見透かされている気がして。だからこそ、一度身を委ねてしまえば、すべてを受け止めてくれる。とても頼れる先輩だなと思います」
― シンガーとしても活躍されている髙橋さんですが、初のミュージカルの歌稽古はいかがですか?
「歌い方はジェイソンさん(※本作で編曲・オーケストレーション・音楽監督を務める)に稽古をしていただいたときに、『君は歌い方を変える必要はない。だって君の持つその声が魅力だから、それを生かしたいつもの歌い方でいい』と言ってもらえたので、今までどおりでいいんだって思いました。でもミュージカルの歌はポップスと歌い方や符割が異なるので、稽古のなかで模索中です」
髙橋颯の素顔が知りたい!Q&A
Q. 今ハマっていることは?
「うーん、いろいろあるけれど、挙げるとすれば『NARUTO -ナルト- 疾風伝』です! 元々漫画を読むことが好きで、キャラクターだったらシカマルが好きですね。女子キャラならヒロインのサクラちゃんに殴られたいです(笑)」
Q. もしアラサー女性とデートするなら、どんなデートプランを立てる?
「赤ちょうちん系の居酒屋に行きたいです。年上の女性相手に無理に背伸びするよりも、等身大の自分でいられる居酒屋でいろいろと話せたらって思います」
Q. お休みの日は何をしてる?
「休みがあったらランニングやトレーニングしたり、漫画や映画観たり、とにかくインプットしている時間が多いです」
Q. お気に入りのリラックス方法は?
「最近はサウナと水風呂です。3セットが基本なんですけど、サウナを10分、水風呂2,3分。そのあと露天風呂で涼むんですけど、自然と一体になれるんですよ。整う感じを味わえます。自律神経が整って、体が丈夫になったのを感じますね」
チケットの発売は本日10/19(土)からスタート!
成績優秀な高校生・夜神 月(やがみライト)は、ある日、一冊のノートを拾う。ノートには、「このノートに名前を書かれた人間は40秒で死ぬ」とあった。それは、死神が退屈しのぎに地上に落とした“死のノート”(デスノート)であった。犯罪者を裁ききれない法律に、限界を感じていたライトは、ある日、テレビで幼稚園に立てこもる誘拐犯の名前をデスノートに書いてみる。すると、誘拐犯は突然、心臓発作で息絶えた。
「自分こそが神に選ばれ、犯罪者のいない世界を創る“新世界の神”だ」と、ライトはデスノートを使い、犯罪者の粛清を始めていく。世界中で犯罪者が不可解な死を遂げていく事件が相次ぐ中、インターネット上ではその犯人を「キラ」と呼び、称賛しはじめる。犯罪の数が激減する中、警察は犯人の手掛かりさえつかめないでいた。そこへ、これまであらゆる難事件を解決してきた謎の名探偵L(エル)が事件を解決すべく、捜査を開始する。
【2020年上演スケジュール】
東京公演 1月20日~2月9日 劇場:東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
静岡公演 2月22日~23日 劇場:清水マリナート
大阪公演 2月29日~3月1日 劇場:梅田芸術劇場 メインホール
福岡公演 3月6日~8日 劇場:博多座
髙橋 颯(たかはし ふう)
1998年5月8日生まれ。埼玉県出身。2018年よりソロ活動を本格的にスタート。1st EP『WHITE』はiTunes総合アルバムチャートで4位を獲得。2nd EP『STEP』をリリースするなど、ソロシンガーとしての評価も高い。『デスノート THE MUSICAL』でL(エル)役として出演公式インスタグラムはこちら