小説から漫画までジャンルを問わず、本好きとして知られる女優の多部未華子さん。読者からの本選びの相談や質問に応えて、オススメ本をご紹介します。
vol.21 もうすぐ女性が多い環境に異動予定。女性同士の世界を扱った本を読んで備えたいです
《読者からのリクエスト》
秋に人事異動があり、私は女性ばかりのプロジェクトチームに異動することが決まりました。その新しい仕事自体は希望していたのでうれしい反面、女性ばかりのチームって何だか大変そう?と不安も。心の準備をしておきたいです・・・。
“女のしがらみ”は、細胞レベルの問題。
女に生まれた以上、逃れられない
女って、怖いですよね。仲良くしていても、手のひらを返したように態度が変わったりしますからね。
私は高校生の頃、自分の誕生日に、小学生の時からの親友に、もう一緒にいても楽しくないから連絡してこないでほしいと、言われたことがあります(笑)。その場に一緒にいた別の親友とは今だに仲良く、懐かしい笑い話として今でも話に出てきますが、当時はさすがにへこみました。後々、「高校の友達といるのもつまらなくなったから、また遊ぼう」とその子から連絡がきました。さすがに返信はしませんでしたが。
やはり、恋愛においても、人との付き合い方においても、男女間に価値観の違いがあることは否めない気がします。ジメジメした、さっぱりしない感覚というのは、女の性質というのでしょうか。
精神科医・水島広子さんの『女子の人間関係』は、“友達の結婚が素直に喜べない“ “いない人の悪口大会が始まる”など、悩みとその理解や回避法、解決策が書かれています。
女性とは男性から選ばれる性であり、自分と“一緒感”を常に求めている生き物らしいです。性格が男っぽいと言われる私も「まぁ・・・わかるなぁ・・・」と思う項目もちらほら。
結婚や出産した女友達とは、時間も会話も合わなくなり少しずつ連絡をとらなくなっています。仲が悪くなったわけでも、嫌いになったわけでもないですが、なんとなく“私とは違う生き方をしている人”と感じてしまい、距離ができてしまうといいますか。どうしてなんでしょうね。
というよりこの本を読みながら、みなさん職場やママ友グループや女友達の中で苦労しているんだなぁ・・・と。私自身、興味がないことにはとことん興味を持てないですし、悪い意味に捉えられてしまうかもしれないけれど、人のことにあまり関心がないので、周りの目が気になったり誰かと比べようとしてしまうといった、女のしがらみのような悩みをほとんど感じずに生きてしまっています。だからみなさん、大変だなぁ・・・と。
でも、もうこればかりは細胞レベルからの話だから、女として生まれた以上、永久に逃れられないのでしょうね。なのでみなさん、女の性質を受け入れて、これからも共に、時にネチネチ、時に比べて、時に嫉妬深く、生きていきましょう(笑)!
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