自分の弱さを自覚できても、それを認めて、さらに表に出すのはハードルが高いもの。でも、それをするからこそ強くなれる、と言うのは松岡修造さん。
著書『弱さをさらけだす勇気』(講談社)で語った、一流アスリ ートや自身の経験に基づく“心の弱さとの向き合い方”を、GINGER読者のために改めてレクチャーしていただきました!
仕事のシーンで思わず弱さを隠そうとしてしまいがちなケース別、「さらけ出す」コツとは?
【CASE1】素直に謝れず、言い訳ばかり
誰しもミスをすることはあるもの。でもその「弱さ」をどう受け止めているかによって、とっさの反応が変わってきます。皆さんは、つい言い訳してしまってはいませんか・・・?
松岡さん「失敗を認めることが、次の成長の糧になる!」
「さらけ出せない人の典型だと思いますが、口先だけで“すいません!”と謝るよりは、全然OK。ただ言い訳というのは失敗を認めていないことの表れ。自分の非を認めることで、失敗の原因、そして回避策を知ることができる、つまり成長できるんです。学べるいいチャンスだと思って、まずは失敗を受け入れましょう」
【CASE2】わからないと言えず、つい知ったかぶり
会議や商談の場面で、わからないことを質問することを「恥ずかしい」と思っている人。それも「弱さをさらけ出せない」典型例です。
松岡さん「わからないことは恥ずかしくない!!」
「いっぱい質問して、どんどん聞くほうがいい。そのための会社であり、上司ですから。とはいえまずは自分で調べてみたり、自分なりの見解を持って質問するほうが自分のためになると思います。“私はこう思いますが、どうしたらいいですか?”とかね。自主性のある質問は全然恥ずかしくないし、やる気が見えて好印象ですよ」
いかがでしたか? とにかく熱血!な印象があるけれど、実は冷静&頭脳派な松岡さん。弱さを強さに変えることで「仕事がもっとうまくいく!」という感覚を、皆さんもぜひ体感してくださいね。
『弱さをさらけだす勇気』松岡修造 著/講談社
スポーツキャスターとしてさまざまなアスリートを取材したエピソードや、自身の経験を通し、“心の弱さといかに向かい合うか”を考え、分析した著作。悩み、つまずいたときに参考になるヒントが満載。