瀬口黎弥さん(FANTASTICS)の2nd写真集『Lei』(幻冬舎刊)は、“ありのままの自分”をまっすぐに残すための一冊。舞台は大好きなハワイ。あたたかな空気や海風を感じながら、意外性のある表現にも挑戦し、ページをめくるたびに驚きのある内容だ。ハワイでの滞在は、自分自身と向き合う時間でもあったという。写真集がもたらした変化と、その先に見えた人生観に迫ります。
ページをめくるたびに驚かせたい。写真集の面白さ

――「GL-9」プロジェクトでは、フォトエッセイなどさまざまな形が考えられるなかで、「写真集」という形を選ばれた理由を教えてください。
僕のなかでは写真集しか選択肢がなかった、という感覚に近いです。それは、表情だったり、カッコよく決めた姿だったり…そういうものこそが、自分の一番の強みだと思っているから。ファンの方に“本”という形で見てもらうなら、写真集が一番自分を表現できると思いました。
ただ、表現するにしても、今回はあまり作り込みすぎたくなかったんです。ラフにというか、「黎弥らしいよね」と思ってもらえるような写真を撮りたいという気持ちでスタートしました。
――前回、GINGERで取材させていただいたときに「ありのまま」がテーマだとお話されていました。
本当に“ありのまま”で“そのまま”で、ほぼ全晒しです(笑)。
――それは、普段のご自身のスタンスも近いものがあるのでしょうか。
そうですね。そもそもメイクしなくていいでしょ、っていう感覚もどこかにあるので。作品として作り込むときはもちろん違いますが、ファンの人には、できるだけ“そのままの自分”を見せたいという気持ちが強いです。これが“今の俺”だし、そういう自分を含めて応援してもらえたら嬉しいな、と思っています。
――そんな思いでスタートした今回の写真集の舞台は、ハワイです。
初めて行ったのは、2年くらい前。メンバーの(八木)勇征と一緒に企画で行ったのがきっかけで、ハワイにのめり込んじゃって(笑)。日本にあるハワイアングッズのお店に行ったり、アメカジっぽい洋服が好きになったり、YouTubeでもハワイの動画ばかり観るようになりました。また行けたらいいなと思っていたところに、今回この機会をいただいたので、リクエストさせていただきました。
――そこまで惹かれた、ハワイの魅力は何だと思いますか?
ハワイに行って、“楽しくなかった”って言う人、あんまりいないじゃないですか。実際に行くと分かるんですけど、まず空気があったかい。気候もそうだし、流れている音楽もそう。街中でアロハミュージックが自然に聞こえてきたりするんですよ。あと、香りですね。僕、結構匂いに敏感なんですけど……豚骨の匂いで育ってきた人間なので(笑)。
――そうなんですね(笑)。
もちろん、福岡の豚骨の匂いも落ち着くんですけど、ハワイの香りはまた全然違う。フローラルな感じだったり、ボタニカルな雰囲気もあって。向こうに行くと、ボディクリームとかもめちゃくちゃつけるので、ココナッツとかバニラの香りに包まれる感じが、すごく心地いいんですよね。

――写真集の中には、乗馬をしていたり、伝説の海賊・ジャック・スパロウ(映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ)を思わせるスタイリングだったり、かなりコンセプチュアルなシーンが多い印象ですが、瀬口さんがリクエストしたものはあったんでしょうか?
全部です! 乗馬もそうですし、車のシーンも、ジャック・スパロウ風のスタイリングも、全部自分からリクエストしました。
――それぞれ、どういう理由だったんですか?
まず乗馬は、動物がすごく好きなので、単純に触れ合いたかったというのが大きいです。僕のなかで「アメリカ=カウボーイ」みたいなイメージがあったので、そのシチュエーションで撮りたいなと思いました。ロケ地のクアロア・ランチは乗馬体験ができる場所でもあって、ハワイでしか撮れない、この大自然のスケール感も最高でした!
ジャック・スパロウ風のスタイリングについても、モノマネやコスプレをしたかったわけではなくて、単純に「この衣装を着て、メイクがしたかった」という気持ちが一番でした。実は、今回の写真集は全体を通して、アメリカ映画から影響を受けていて。ほかにも、スーツやアロハシャツは映画『ロミオ+ジュリエット』のレオナルド・ディカプリオを意識しています。
――それを知ると、見方が変わりますね!
ただ、“モノマネ”にはしたくなかったので、「もしその世界に瀬口黎弥がいたら」という感覚で落とし込んでいます。写真だからこそできる、ジャック・スパロウの非現実的な格好と、コンビニや公園といった日常的な場所を組み合わせる。そのギャップが面白いなと思って、こういうシーンを作りました。
――そのいい意味での違和感が、逆に印象に残りますよね。
そうなんです。このパートは、配置にもかなりこだわっていて。後ろに持っていくと“おまけ感”が出ちゃうので、あえてド真ん中に入れました。ページをめくっていて、急に「味が変わった!」って思ってもらえるような、そんな感覚を作りたくて。多分、見ていく中で一番忘れられないパートになるんじゃないかなと思っています。
――すごく考え抜かれて作られたことが伝わってきました。
本格的に動き出すときに、いろんな写真集を見ました。そのなかで、「この人、こんなこともするんだ」っていう意外性に出会うことがあって、そういう瞬間がすごく面白いなと思ったんです。だから、僕も取り入れたかった。やっぱり、見ている人を飽きさせたくないという思いがありました。写真集って、ページをめくる瞬間が一番面白いと思っているので、次をめくったときに「こう来るんだ!」って、驚いてほしいんです。だから、開いた瞬間にびっくりさせたいし、全ページでインパクトを残したいと思って作りました。

――今回の写真集は、初めて一緒に仕事をするスタッフが多かったと伺っています。どんなチームでしたか?
もう、めちゃくちゃ精鋭たちでした。スーパー精鋭(笑)! 自分のなかにある「こうしたい」「ああしたい」っていう、まだ言葉になっていないモヤっとしたイメージを、ちゃんと形にしてくれる方たちでした。メイクさんはデビュー当時から長くお世話になっている方で、それ以外の方々ははじめましてだったんですが、スタイリストさんは、僕の曖昧な感覚をしっかりコーディネートに落とし込んでくれました。たとえば、青いスーツを着ているカットがあるんですが、本当にびっくりするくらい僕の体に合っていて。肩のラインとかも、「これ、俺のために作った?」って思うくらい(笑)。
――ロケーションに合わせたスタイリングも印象的でした。
カメラマンさんも、集合場所の空港で挨拶して、そのままロケへ。結構攻めたシーンがあるんですが、ハワイに到着して最初に撮ったのが、そのカットです(笑)。まだお互い探り探りの状態のなかで、いきなり全部さらけ出す、みたいなファーストカットだったので、それ以降は隠すものがなかったです(笑)。それができたのも、このチームだったからだと思います。
―鍛え抜かれた体も必見です。どのような準備をしましたか?
ファースト写真集のときに、かなりボディメイクをしたので、今回はその経験を活かしました。「もう少しこうしておけばよかったな」とか「絞りすぎたかな」とか、後から気になったことが結構あったんです。今回は、そういう部分をなるべく出したくなかったし、2ヵ月かけて体を作ったのに、撮影当日に体調を崩して全部台無し、みたいなことだけは絶対に避けたかった。なので、とにかく“健康的に減量する”ことを意識していました。
最後の1週間だけ、水抜きと塩抜きをして、むくみを取る作業をしました。そこで一気にカットが出てきて、ベッドのシーンでは、「ここにこんな筋肉あったんだ!」って、自分でも知らない筋肉が見えたりして(笑)。毎日体が変化していくのは、面白かったです。

――今回の写真集のタイトルには、どんな思いが込められているのでしょうか。
“Lei”という言葉が、ハワイでは“親愛なる”とか、“感謝”といった意味を持つ言葉なんです。それを知ったときに、すごくしっくりきました。僕の名前の“黎弥(レイヤ)”も“Lei”だし、シンクロしている感覚があって。感謝や親愛の意味も含めて、この写真集を手に取ってくれた人たちに向けた気持ちでもあります。
――大好きなハワイでのオールロケですが、今回の撮影を通して、改めてご自身を見つめ直したり、感じたことはありましたか?
人生観は、やっぱり変わりました。ハワイに行ったことも大きいですし、写真集というもの自体が、僕にとってはいつもターニングポイントになるんです。ファースト写真集のときもそうでしたけど、こんなに自分自身を見る機会って、なかなかない。
僕は、自分が出演しているバラエティ番組などをあまり見ないタイプなんです。芝居も、見るには見るけど、写真集ほど“自分と向き合う”ことはない。写真集って、自分が何を表現したいのか、どう見せたいのかを、ちゃんと考えなきゃいけないものなので、自分の“芯”が固まっていく感覚があります。
――「人生観が変わった」というのは、具体的にはどんな部分でしょう?
心の余裕が一番大事だなって思うようになりましたね。余裕がある人って、やっぱりカッコいい。大人の男性として、自分が目指したい姿だなと思いました。あとは、人とちゃんと会って話すこと。今はデジタルが発達して、連絡も全部画面の中で完結してしまうけど、やっぱり顔を合わせて話したい。ハワイに行くと、みんな当たり前にそうやって生きているんですよね。
――確かに、現実には何も起きていないのに、SNSに感情だけ揺さぶられることも多いですよね。
そうなんです。もし、画面の中の出来事で辛くなってしまうなら、目の前の人とちゃんと向き合って話した方がいい。ハワイに行って、スマホを見続けるんじゃなくて、歩いて、話して、自然を感じることで、“生きている”って実感しました。今回の撮影を通して、そういうものをたくさん吸収できたと思っています。
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瀬口黎弥(せぐちれいや)
1996年3月11日生まれ、福岡県出身。FANTASTICSのパフォーマー。2018年に「OVER DRIVE」でメジャーデビュー後、華やかな存在感と笑顔でバラエティ番組などにも出演。先日グループ初のベストアルバム『Welcome to Sunshine』をリリース。5月より、グループ単独3度目の単独アリーナツアー『FANTASTICS LIVE TOUR 2026 “SUNFLOWER”』を開催。 個人としては、「FANTASTICSの新潟100米る」にレギュラー出演中。また、朗読劇や舞台にも出演するなど俳優としても活躍中。
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