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MYSELFウェルネス

2022.02.12

褒めて、褒められて、どちらにしても幸せホルモンが生まれるという幸せ学

キレイになるためには気持ちのメンテナンス、意識革命も重要です。業界で絶大な信頼を集める美容ジャーナリスト齋藤薫さんが、独自の視点で「いい女」に近づくためのヒントをお届けします。

齋藤薫

「幸せ」が生み出される仕組みとは?

人に褒められるとフワフワして、人を褒めるとスッとする。明らかに種類は違うが、どちらにしても気持ちいい。これも人間の快楽の一つなのだろうと、その程度に思っていたことが、昨今なぜ気持ちがいいのか、そこにちゃんと理由があることがわかってきた。

実はどちらの“気持ち良さ”も、脳内ホルモンのおかげ。種類は違うが、両者とも幸せホルモンと言われるものの恩恵なのだ。まず人に褒められると自然に分泌されるのがいわゆるドーパミン。様々な意欲を生み出す“やる気ホルモン”とも言えるもので、褒められると伸びるタイプは、要はこのホルモンが効果的に働いているおかげ。褒められればもっとやる気が出て、やる気が出ればもっと褒められるという好循環が生まれるのは、多くの人が経験済みのはず。これもすべて、ドーパミンのおかげだったなんて!

一方、人を褒めると分泌されるのが近頃話題のオキシトシン。このコラムでも以前、自分で自分に触れるマッサージでも生まれるホルモンとして紹介したが、親子の触れ合いで生まれることから愛情ホルモンとも呼ばれるオキシトシンこそ、副交感神経を優位にして、心身を十分にリラックスさせる幸せホルモンの最たるもの。そのスイッチとなる場面がなかなか幅広く、触れ合いのみならず、 良いことをしたり人を褒めたりするだけでも生まれる物質なのである。

人を褒めると何となくいいことがある気がしていたけれど、なるほどそういうご褒美があったのだ。今年は、褒めて褒められてを繰り返して幸せな年にしたいもの。

【齋藤薫の美脳格言】をもっと読む。

TEXT=齋藤薫

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