キレイになるためには気持ちのメンテナンス、意識革命も重要です。業界で絶大な信頼を集める美容ジャーナリスト齋藤薫さんが、独自の視点で「いい女」に近づくためのヒントをお届けします。
改めて考えたい。コロナ生活のダイエット
人間は、良くも悪くもすぐ慣れる生き物で、近頃「コロナ太り」という言葉を聞かなくなったのも、自粛生活に体が慣れたため。食生活の変化はすぐに体重変動につながるが、いつの間にか微調整していたわけだ。
でも長引くコロナ禍で「あと少し」どころか、また先が見えないストレスに見舞われる頃。その結果“コロナ・リバウンド”的な体重増加の兆しを感じている人が少なくないはずなのだ。だから改めて考えたい。コロナ生活のダイエット。去年は家でのエクササイズでしのいだはずだが、今年は“頭”で痩せたいのだ。3食とも家で食べれば、正確なカロリーと糖質計算ができるはず。
基本的に家にいる生活であまり体を動かさないなら、週5日出勤と同じだけのエネルギーは必要ない。今更ながらそこに気づくべきで、だから丁寧なブランチと少し早めの夕食を心がけてみる。
そしてやっぱり量を抑えれば痩せるわけで、お茶碗をひと回り小さく、先の細いお箸でひと口の量を少なくする工夫も効果あり。そしてもうひとつ、オードリー・ヘプバーンのこの名言を思い出すこと。
「もし太りたくないなら、食べ物のない子供たちのことを考えなさい。そうすれば、太るほどは食べられないはず」。
もちろんそういう発想をダイエットに利用するのが不謹慎なのは百も承知、ただ本当に心からそう思えるようになれたら、別の意味で有意義なこと。これを機に、自分の中のSDGsを育てて、今までより感謝しながら食事をする。そうした価値観を熟成させるチャンスと考えるべきなのである。
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