マスク生活が日常化するなか、私たちの美容も大きく変化。ヘア&メイク、スキンケアの新しい悩み、そのまま放置していませんか? 今こそ、キレイになるための新しい美容のスタンダードを美のプロから学び、キレイを更新しましょう!
酷使する目をいたわるケア、始めましょう!
リモートワークやおうち時間の充実で、PCとスマホの画面を見る頻度が大幅にアップ。そんな理由からか、疲れ目やドライアイなど“目”のSOSが増えています。すぐに始められる対策を、眼科医の板谷正紀先生とロート製薬の八巻佳奈さんに教えて頂きました。
疲れ目のためにできる10のこと
1. 温める
「目を温めるとマイボーム腺の機能が良くなり、涙の過剰な蒸発を防げるのでドライアイ対策に。副交感神経を優位にし、眼精疲労をやわらげる効果もあります」(板谷先生)
2. 目を思いやる食事
「物を見ることは大量の酸素が消費され、強い酸化ストレスが。抗酸化作用のビタミン、ミネラル、不飽和脂肪酸、カルチノイドを含んだ食物をバランス良く摂取して」(板谷先生)
3. ブルーライトをカット
「PCやスマホ使用時は、メガネ、画面フィルターなどでブルーライトのカットを。昼間は日光を浴びることが大切。寝る3〜4時間前から照明を暗くするのが理想的」(板谷先生)
4. 目薬をする
「目のピント調節機能を改善するなら、ネオスチグミンメチル硫酸塩配合の目薬を。目の乾燥には塩化ナトリウムや塩化カリウムなどの点眼薬。症状によって使い分けを」(板谷先生)
5. ツボ押し
「長時間、PCやスマホの画面を見て目が疲れてきた、しょぼしょぼしてきたときは、目周りの筋肉をほぐす運動を。目を動かしたりツボを押すだけでもすっきりします」(八巻さん)
①目をぐるりと回す運動:右回り、左回りとゆっくり動かす。
②ツボ押し:目の上の骨のくぼんだ部分を指でじんわりと圧をかける。
6. 潤す
「在宅の方は、加湿器などで室内の湿度を適温に。作業中はコンタクトレンズは用いない方がベター。
目が乾きやすい場合、防腐剤不使用の人工涙液を点眼するのを習慣に」(板谷先生)
7. 仮眠をとる
「在宅だと取り入れやすいのが仮眠。目や頭の疲れを感じたら、10〜20分程度の仮眠で気分をリセット。自律神経のバランスを保つことが目の健康につながります」(板谷先生)
8. 姿勢を良くする
「背筋を伸ばし、首を垂れない姿勢を意識」(板谷先生)。「近いものを見るときは、意識的に距離を取るように。1時間に1回、2〜3分ほど遠くを見るのも有効です」(八巻さん)
9. 深呼吸
「目の酷使は毛様体筋が疲労し、自律神経のバランスが崩れて全身に症状が現れます。バランス良く副交感神経優位な時間を持つことが大事。簡単にできる深呼吸、ストレッチなど軽い運動も◎」(板谷先生)
10. アイクリーム
「お疲れ印象はアイクリームでのマッサージでケアを」(八巻さん)
①塗る前に手のひらで側頭筋を引き上げる。
②目頭から目尻に向かってクリームをのばし、こめかみで5秒キープ。
③両手3本指で眉を引き上げる。
④眉頭下のくぼみを押す。
板谷正紀(いたやまさのり)
板谷アイクリニック銀座 院長。京都大学眼科で網膜と緑内障の研究・臨床に従事。白内障手術、緑内障手術、硝子体手術などを駆使する術者として多数業績が。ブログ(https://eyeblog-hangai.com/)も参考に。
八巻佳奈(やまきかな)
ロート製薬 学術情報グループ。スキンケアやサプリメント、医薬品まで数多くのヒット商品を生み出してきたロート製薬の学術を担当。