30歳を迎えるころから顕著に表れる、肌や体の変化。ずっとキレイでアクティブでいるためにも、今からしっかりとエイジング対策をスタートすることが大事。具体的なアクションや心構えについて、素敵な先輩女性にインタビューしました。
アラウンド30から先の、NEXTステージも充実させる!
デジタル化の波が押し寄せ、日々目まぐるしく変化する現代社会。そんな変容する時代の波に流されず、知性、センス、スキルを磨き、“自分スタイル”という軸を持ってしなやかに生きる女性たちを応援し続けているGINGER。世間でいうところの“若さ”は失いつつあるけれど、おしゃれも、美容も、新しいコトを学ぶことにも積極的で、仕事、恋愛、結婚、その先の家庭生活と、バランスよくプロデュースできる大人の女性でありたい——。
ポジティブに生きる20代後半そして30代の女性たちが、さらに年齢を重ねても輝き続けるために今から始めるべきこととは? 見た目だけではなく、心身ともに美しく充実した毎日を送るために今必要なこととは?
心も身体もヘルシーでアクティブであるために
30歳前後になると、なんとなく感じる肌や体の不調。今までは少しぐらい無理してもすぐに回復していたのに、なかなか疲れが取れなかったり・・・。女性は7の倍数で体に変化が訪れると言われますが、いわゆるアラサー世代の入り口の28歳は、その転機となる年齢のひとつ。そして、次に迎える体の変化は、35歳前後。というのも、女性の美と健康を司る女性ホルモンの分泌量は年齢と共に大きく変化し、そのピークは20代後半から30代前半。30代後半になるとその分泌量は徐々に低下をはじめ、その後は減少を続けるのみ。つまり、体質など個人差があるとはいえ、ちょうどGINGER世代である30歳前後をピークに、段々とフィジカル的な衰えが現れ始めるのは避けられない事実なのです。
そんな誰にでも平等に訪れるエイジング。避けることはできませんが、上手にコントロールすることで、緩やかにしていくことは可能と言われています。無理に年齢に抗うのではなく、心や体、生活をより整えていくことで、自然に美しく年を重ねていくことができるはず。
では、具体的に何から始めたらいいのでしょうか? 今回は、GINGERのNEXTシーンの理想形を体現する先輩女性として、今年36歳を迎えるモデルの渡辺知夏子さんに伺いました。
未来の自分のために、今から続けられることを
「30代半ばに差し掛かった時に一番変わったことは、やはり肌や体の変化です。それまでの化粧品が効かなくなったり、体重が落ちにくくなったり。そこで、インナーケアを始め、日々のケアの大切さを改めて感じるようになりました。
実は、20代の頃からインナーケアには興味を持っていて、それなりに勉強はしていたんです。というのも、子供のときからアトピー体質で、母親がすごく食べ物に気をつけてくれていたので、その影響もあって。幸い肌は良くなったのですが、東京に出てモデルの仕事をするようになり忙しくなってきたとき、またアトピーが再発してしまい、改めて自分でいろいろ調べたり勉強をするようになりました。
それでわかったことは、体作りの大切さ。肌は約28日で生まれ変わると言われますが、腸の細胞は2ヵ月、骨はなんと10年もかかるんです。同じ体でも臓器や部位などによって全然違う。「美は一日にしてならず」と言いますが、まさにその通り。昔から知識だけはあったけど、若いときはそこまで必要としていなくて、今やっとこの年齢になってその効果を実感できるようになりました。逆に、昔から気を付けていたから、今そこまで悪くなっていないのかも!? ご存じの方もいらっしゃるかもしれませんが、若い頃はギャルモデルだったので、日焼けして真っ黒だったんです。いろいろケアしてなかったら、今頃シミだらけだったかもしれません(笑)。
私のはいい例ではありませんが、自分がしたいことのために、気をつけなければいけないことってあると思うんです。日焼けは肌に悪いけど、ギャルをやりたかったからシミ対策はしっかりやっておく、みたいな。一見真逆のことで矛盾しているようですが、だからこそちゃんとやらなくてはダメ。自分の嗜好を把握してセルフコントロールしていくこと。食べるのが好きだったら、その分運動すればいい。実はすごく単純なことなんですよね。今30代だとしたら、40代50代の自分のために。今すぐ続けられることを始めることが大切なのではないでしょうか。
今、35歳。モデルという職業柄もありますが、一人の女性としてキレイでいるために努力をしていきたいと思っています。なるべく若々しく美しくありたい、それは女性であれば誰でも思うことですよね。まだ私は独身なので、未来のパートナーと出会うために、というのもありますけど(笑) 。
20代の頃と違ってキレイでいるためには、ある程度の努力が必要になります。肌のお手入れもそうだし、もちろん外見だけはなくインナーケアなどで内面からも、そして社会貢献など、人として自分が何が出来るか、ということも考えなければいけない年齢になったと感じています。
私は趣味でダイビングにハマっているのですが、そこで感じたことは、悲しいぐらい人間が海を汚してしまっていること。2030年のゴールに向けたSDGsの目標が掲げられてサステナブルな取り組みに関心が高まっていますが、サンゴ焦の海に潜っているとその切実さを肌で感じます。
例えば、普段何気なく口にしている食材や使っている化粧品の原料を意識してみるなど、難しいことではなく、身近に出来ることから始めてみる。そういう“未来の自分”だけでなく、自然環境など“未来の地球”のことも考えて行動できること。それが大人の女性として美しい姿であるし、そういう人間として誠実な内面が外見にも表れていくと感じます。女性としてはもちろん、一人の人間として美しくあり続けること。そうあれたらいいなと思っています。
40代、50代、年齢を重ねた先のなりたい自分に近づくために。出来る範囲のことでいいと思うので、まずは1つずつ、無理なく続けられることから始めてみること。モデルとして今までずっと向き合ってきたことを、少しでも伝えていけたらうれしいです」
美容や健康に関する豊富な知識を活かして活躍中の渡辺知夏子さん。今後は、弊メディアでもNEXTステージを代表するナビゲーターとして、エイジングケアやインナーケアのトピックスを軸に様々なことを発信していただく予定です。どうぞお楽しみに! エイジングを恐れず、ポジティブに進んでいくためのハウツーを一緒に考えていきましょう。
渡辺知夏子(わたなべちかこ)
1985年7月24日生まれ。『vivi』『Oggi』などファッション誌のほか「TGC」「神戸コレクション」などファッションショーにも多数出演。ジュニア野菜ソムリエ、イヤービューティセラピスト、ソイフードマイスターの資格を有するなど、美容や健康に関する豊富な知識を活かし、幅広く活躍中。インスタグラム(@chikako_724)ではライフスタイルについて発信し、同世代の女性から厚い支持を得ている。