「体幹を鍛えようブーム」が始まってはや数年。ボディメイクやトレーニングですっかり定着した“体幹”という言葉。身体を健やかに保つためにはたゆまぬ日々の鍛練が必要不可欠かつ近道。昔から心身ともに健全健康が良しとされています。身体も心もいい状態でいたいもの。
さてあなたはどちらもキチンとメンテナンスしていますか?
体幹ってちゃんと理解してる?
さて、まずは昨今推奨されている、体幹を鍛える話から。体幹体幹ってみんな使ってますが、どこの何を指すのか知っているでしょうか。体幹が強いと軸がブレないっていうから、体の中心の筋みたいなもの? インナーマッスルのこと?とか、そんな理解のひとも多いみたいですね。
体幹とは文字通り体の幹、胴体部分を指します。胸、背中、腰回り、腹筋、お尻。頭と手足以外。筋肉だけではなく、骨格や内臓を含めて結構いろいろな部位を指します。つまり軸となる骨格部分すべてのこと。で、そのなかでも腹腔という内臓が詰まった部分を囲んでいる部分がとっても大事。横隔膜、多裂筋、腹横筋、骨盤底筋群という大きな4つの筋肉がそれにあたるのだけれど、ここを鍛えると身体の中心がしっかりしてくるって話。
つまりこれは体の内側のインナーマッスルなんだけれども、インナーマッスル自体は足や腕にもあるので体幹=インナーマッスルではないのです。
体幹を鍛えるメリットとその方法
体幹がしっかりする利点は体全体の安定感が高くなる、ブレなくなる。すると力を発揮しやすくなる、動きがスムーズになる、身体が引き締まる、体力向上! そのうえ疲れにくくなったり、姿勢が良くなったり、あらいいことだらけ! 体幹が鍛えられると血流も良くなって基礎代謝が上がる、ということは、痩せる〜! いつまでも若さをキープする根幹になるので、鍛えるに越したことないですね。
運動方法はネット、YouTubeなど探せば簡単に見つかるし、手軽に出来るものも多い。楽そうに見えてキツイものが多いけど、効いてる〜という実感を伴う運動が多いから「自分ちゃんとやってる!」感は相当ある。これって充足感や自己肯定感にもつながるから精神的にもメリットあり。あとは根気の問題だけですね(笑)。
ほんとうに鍛えたい!心肝とは?
心肝と書いて"しんかん"、または"こころぎも"と読みます。これは心の底や心の中、思慮、考え、才覚のこと。心や考え方も身体同様、鍛えれば鍛えるだけ質が良くなる。筋肉ってちゃんと正しく使ったり動かしたりしていると、どんどん動きも良くなるししなやかになってくる。しなやかになると怪我もしにくいんです。これと同じように心も考えも正しい持ちようでいると、どんな場面に直面してもブレない強さや柔軟さが生まれ、ポジティブな気持ちをキープできます。
ここでポイントとなるのは「ブレない」は頑固や意固地とは違うってこと。意地を通すのと意志を貫くのはまったく違う。ブレない生き方に必要なのは意志の力と機転。わかってますって? でもここを混同しているひとが結構多いのです。間違った筋肉の鍛え方と同じで、心の在り方も正しく使っているようで使っていないと意味がないというか、何事も上手くいきません。
信頼できる心のパーソナルトレーナーを見つけよう
これは身体のエクササイズやトレーニングと一緒で、自分だけではなかなか正しい心や思考の姿勢がわからなかったりする。心のトレーニングも客観的な視点を持って自分を見る、もしくは信頼できる他者に見守ってもらうといいんじゃないかなと思います。いちばん身近にいる大切なパートナーとか親友、仕事上のことなら本音が話せる上司とか。
心肝を鍛えるときもパーソナルトレーナー的なひとがいると正しい心の鍛え方(使い方)ができます。心のパーソナルトレーナーになってくれそうな相手と信頼できる人間関係を築き上げたいですね。
芯の強さや意志の強さを持ち、思慮深く才覚がある。何事にも対応できる柔軟さを持ちながら決してブレない。そんな女性はとても素敵だと思います!