肌はもちろんのこと、世の中のことも本気で考えるコスメブランドが増えている。それは真に美しく生きるための「クリーンビューティ」というあり方。積極的に選ぼう。「買い物は投票」と言うように、私たちの選択こそが未来を決めるから。
ベージックとは?
「このブランドは、世界に求められている」――2018年3月、国際的な美容見本市であるコスモプロフ・ワールドワイド・ボローニャで、BEGIC(ベージック)韓国本社の共同創業者の一人である森岡みを氏は確信したという。
当時、製品化できていたのはオイルとスクラブの2点のみ。しかし、パリやロンドンの名だたる百貨店のバイヤーたちが、ブランドの世界観や商品の完成度に驚き、共感してくれた。
森岡氏をベージック立ち上げに誘ったのが、創業者のケイト・ナムグン氏。世界的な化粧品メーカーで長年キャリアを築いてきた彼女は、そのハードワークから肌荒れに悩み、ヴィーガンコスメに目を向けるようになる。しかし、敏感肌の彼女が満足するクオリティのものはまだどこにも存在していなかった。ならば、自分の手で作り出そう! そうしてできたのが、ベージックというブランドだ。
窓から差し込む朝の柔らかな光、ほっと息をつく時に手にするコーヒーのふんわりとした泡…日々のささやかな幸せに溶け込む、ベージュ色のような優しいコスメ。一度使うと虜になり、リピーターとなる人が多い。韓国では、人気女優のキム・ゴウンさんが愛用。美容関係者からの評価も高く、日本ではGeorgeさんや石井美保さんが好んで使っていることで知られる。性別・年齢を問わず、幅広い層に支持され、まさに今躍進中のスキンケアブランドの一つと言える。
肌への優しさ:フェアトレードのコーヒー豆で健やかな肌へ
ベージックのすべての製品は、フェアトレードによるペルー産のグリーンコーヒービーンを主な原料として使用。グリーンコーヒービーンの持つ、アミノ酸や抗酸化物質、ビタミンEなどが肌を健やかに保ってくれる。敏感肌の人も安心して使うことができるうえ、エイジングケア効果も期待できるという。
一般的に、韓国コスメのクオリティは千差万別。ベージックではヴィーガン対応の工場はもちろん、保管庫や輸送業者も厳選することで、高いクオリティを担保している。審査の厳しい日本の百貨店での取り扱いが順調に増えていることからも、ベージックの品質の高さがわかるだろう。
環境への優しさ:透明ガラスに込められたメッセージ
ヴィーガンスキンケアブランドであるベージックは、すべての製品を世界で最も歴史のあるイギリスのヴィーガン協会「The Vegan Society」の認定を受けている。動物実験を行わず、動物性原料はもちろん、シリコンやパラベン、合成着色料などといった成分も使用していない。
また、容器には透明のガラスを極力採用し、プラスティックの削減・リサイクルのしやすさを目指している。実は、コスメ容器として透明のガラスを用いるのは中身に自信がなくてはできないこと。どこまでも誠実に、納得できるクオリティを保っていることの表れだ。
社会への優しさ:誰もが手に取れるヴィーガンコスメに
今話題の韓国コスメと思いベージックを手に取ってはじめて、ヴィーガンであることを知った人も多いだろう。「ヴィーガン」への高いハードルを少しでも取り除きたい、と森岡氏。スキンケアは、自分を慈しむ大切な時間。無理のない範囲で、クリーンで心地よいケアをして、心の満足を手に入れてほしい――その思いで、スキンケアの効果や、使用感を妥協することなく、価格もできるだけ抑える努力をしているという。
この夏には、韓国・ヨニドンにブランド初となるカフェをオープン。ブランドのコンセプトを体現する空間で、ベージックらしい「ヴィーガン」の価値観をこれからも広めていく。
定番アイテム:スキンケアからメイク直しまで!万能オイル
ブランド創業時からの定番アイテム「ルーセントオイル」は、高品質のコーヒー豆から抽出したグリーンコーヒービーンオイルにアルガンオイルを加えた軽やかなカクテルオイル。スキンケアにプラスして使用することで、しっとりとしたうるおいを与え、ハリ・ツヤのある肌へと導いてくれる。
軽やかなテクスチャーだから、スムーズな浸透で余分なベタつきを感じることなく、しっかりと肌を保湿。サッと肌に広がり浸透するので、時間のない朝のスキンケアとしても◎。植物の香りも心地よく、季節を問わず頼れるアイテムだ。
また、シンプルな成分であるからこそ、ほかのアイテムと混ざりやすいのが特徴。例えば、乾燥が気になる冬場のスキンケアでは、クリームと1:1で混ぜてスリーピングパックとして使用するのもおすすめ。また、ベースメイクの際にリキッドファンデーションと混ぜれば、ツヤ肌作りにも一役買ってくれる。
ベージック
http://beigic.jp
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