女性医療ジャーナリストの増田美加さんによる連載。人生の基礎になる“健やかな体”を手に入れるための最新知識をお届けします。
「乳がんの女性がメイクで元気になってくれたら」・・・と今年の乳癌学会患者イベントに協賛予定の、ミネラルコスメの「MiMC」。代表の北島寿さんは化学物質過敏症の経験から、肌に負担になる成分を排除し、製品を開発したそう。肌によいものを使いたい・・・と女性なら誰もが思うことを実現した彼女。その製品誕生の背景、そして想いを、最新の健康と栄養を熟知した増田美加が探ります。
皮や種まで使ったホールフーズ発想
MiMCの全アイテムは、肌に負担になる合成防腐剤、紫外線吸収剤、石油由来成分や化学合成成分、タルクを一切配合せず、植物の力を丸ごと生かしたホールフーズ発想の製品。“植物成分”と“植物由来成分”の違いを知っていますか? 植物成分とは、植物をそのまま抽出したもの。植物成分に化学合成を行った植物由来成分とは、違います。MiMCは“植物由来成分”ではなく“植物成分”のみ。さらに、植物成分の抽出法も、薬品や熱処理ではなく、ビタミンやミネラルを壊さないコールドプレス製法(圧搾)にこだわっています。
植物とミネラルだけなのに発色がいい!
私のナチュラルミネラルコスメのイメージは、発色が悪く、仕上がりやカラーバリエーションがいまいち…というものでした。その固定観念を変えてくれたのがMiMC。私も乳がんを経験者ですが、治療中は肌荒れ、乾燥、黒ずみ、湿疹などに悩まされ、メイクどころではありません。でも女性にとって、鏡の前の自分の姿を肯定できることは、メンタルにとって非常に大切。特に治療中は、心が折れることも多く、治療を継続できない人も少なくないのです。そんなとき肌に負担なく、美しい発色のコスメで晴れやかなメイクができたら…がん治療中の女性の支えになります。
乳がん女性に元気なってほしい!
代表取締役の北島寿さんは、自身が化学物質過敏症で肌がボロボロになった経験から、ナチュラル100%成分のファンデーションを、2007年世界で初めて日本人の肌質・肌色に合わせて開発。ミネラルファンデーションと呼ばれるものの中には“ミネラルだけ”もあれば、“ミネラルも使っている”というブランドまで玉石混合。その中で、MiMCは肌へ負担を取り除くだけでなく、逆に肌にプラスになるミネラルだけのファンデーションを発表。
「乳がん患者さんが前向きに治療と立ち向かっていただくために、メイクは大切なアイテムとお聞きしました。全ての女性が心からメイクを楽しみ、美しくなれる、メイクで肌を傷めるストレスから自由になれることを願って、これからも日々の研究を続けていきます」と北島さん。MiMCは、2016年6月19日第24回日本乳癌学会患者イベントの公式スポンサーになっています。
増田美加の記事をもっと読む。