フリーアナウンサーの青木源太さんによる美容×コミュニケーションにまつわる連載。第11回目の今回は、男性アナウンサーの髪型について。
vol.11 センターパート?それとも6:4?
これは僕の主観ですが、男性アナウンサーは髪型を頻繁に変えることは少ないように感じます。視聴者の認知度が上がるように、なるべく同じイメージを持ってもらうためなのか、そもそも職業柄選べる髪型の選択肢が少ないからなのか。とにかく長い期間同じ髪型にしている人が多い印象です。
僕が日テレに入社した2006年頃、日テレアナウンス部はセンターパート全盛でした。アナウンス部のホームページを見てみると、男性アナの髪型のほとんどはセンターパート。羽鳥慎一先輩も藤井貴彦先輩も、おでこの中心から頭頂部にかけて、滑走路のような分け目がくっきりとあるセンターパートでした。
内定が出てから、僕は同期の桝太一アナとそのホームページを眺めながら「多分決まりがあって、僕らも入社したらセンターパートにしなければいけないのだろうな」と話していました。試しに2人でセンターパートにセットする練習までしていました。しかし入社してみるとセンターパートを強要されるようなことはなく、それまで通り(というか今も)6:4で分ける髪型で仕事をしています。
日テレアナウンス部では、その後、徐々に6:4派が増え始めました。羽鳥先輩や藤井先輩も気付けば6:4になり、 2010年頃には完全にセンターパート派を逆転しました。余談ですが、当時嵐の5人が歌番組に出ている際、全員が6:4で分けているのを桝アナと見て、「やっぱり僕らの世代は6:4だよね」と話した記憶があります(僕は二宮和也さん、松本潤さんと同い年、桝アナは櫻井翔さんと同い年)。
ちなみに、最近センターパートは、若者を中心にまた人気となっているようで、人気の韓流スターの中にも多くいます。流行は繰り返すのを感じますし、もしかしたらまたアナウンサーの髪型も、センターパート派が主流になる日が来るかもしれません。
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