連載「青木貴子のラグジュアリー案内」。スタイリストの青木貴子さんが、注目のニュースを独自の視点で解説します。
今年のアウタートレンドは「ビッグシルエット」
朝晩はなんとなーく肌寒い。薄手の服を着ていても足元はブーツなど重めの靴を履いている人を街でよく見かけるようになりました。そろそろこの冬のメインアウターが気になってくるシーズン。
今季の傾向として、全体的にビッグシルエットのものがトレンドイン。ジャケットもパワーショルダーだったり、セーターもシャツもボリュームのあるシルエットのものが多いんです。ということはその上に羽織るコートも必然的にビッグなものが今年は必須!
どんな服の上からでも羽織れちゃうようなビッグシルエットのムートンコートやフォーファー(faux fur=本物に見えるファー)はトレンドアイテムで、今シーズンは素敵なものがたくさん見つけられます。これら見た目はとっても可愛いのですが、一つだけ難点が。ビッグサイズのレザーや布帛のコートはどうしても重さが出てくるんですよね。可愛いからそんなの関係ない!という人もいる一方で、重いコートは肩が凝ってイヤって人も結構いると思います。大きくても軽くて着心地がいい、そして暖かい!を求めていくと、行き着くのはやっぱり“ダウン”。
そこで今回紹介したいのはマックスマーラの「ザ・キューブ」コレクション。2008年に誕生した、ダウンジャケットにフォーカスしたラインで、ロングコート、ベルテッドコート、フーディー、ジレ、ポンチョなど多様なシルエットやデザインがラインナップされたアウターウェアと、フード部分をカスタマイズアレンジできる〈フォックス・ミンクファー・ビジュー〉などのアクセサリーとで構成されています。「こんなダウンが欲しい!」と思った、理想の一枚に出合えるコレクションなのです。
冬のお悩みの救世主。機能性抜群、しかもアップサイクル!
「ザ・キューブ」コレクションには、ふわりと暖かい最高級のシベリアングースの羽毛を使用したものと、サステナブルな中綿「キャメリュクス」を使用したもの、2パターンがあります。キャメリュクスは、マックスマーラの伝統的なキャメルコートなどを生産する過程で余った最高繊維のキャメルヘアをアップサイクルして開発された新素材(キャメルは優れた保温力と放湿力を持っているので、中綿としては最適な素材)。
もちろんダウンプルーフ加工、撥水加工も施されていて、機能性も秀逸。デザイン性だけでなく、保温性やサステナビリティなど、あらゆる面で信頼のおける逸品揃いです。
今季モデルのなかで私が注目しているのは、サイドがスナップボタンになっていて、自在に変化がつけられるデザインのオーバーサイズポンチョ。どんなにビッグサイズのインナーを着てもすべてを覆い隠してしまう大きさ。オールマイティにコーディネートできる、文字通り懐の深いシルエットは頼りになります! 冬物あるあるの、いざ出かけるときに上に着るものがない!というお悩みから解放してくれます。
冬の寒さからも軽やかに守ってくれて、出かけるときのお悩みからも救ってくれる「ザ・キューブ」のダウン。もちろんポンチョ以外のシルエットも魅力的なものが揃っています。ぜひともチェックしてみてくださいませ。
マックスマーラ ジャパン
0120-030-535
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