連載「青木貴子のラグジュアリー案内」。スタイリストの青木貴子さんが、注目のニュースを独自の視点で解説します。
旬なジュエリーコーデは“カラーミックス”がキーワード
夏真っ盛り! 灼熱の太陽の下、みなさんこの季節ならではの着こなしを楽しんでいることと思います。ノースリーブやサンドレスといった腕の露出が多い服を着る機会も多いですが、ここで特に力を入れたいのが「手元のコーディネート」。特に夏は存在感のあるバングルやブレスレットの重ね付けといった“レイヤード上手”さんがお洒落番長の称号を得やすいと言えます。
ここ最近はシルバーやホワイトゴールドといったいわゆる白系と、イエローゴールドやピンクゴールドといったゴールド系の人気が拮抗しています。どちらも服によって合う・合わないがあるから、ちゃんとその日のスタイルで使い分けをする人が増えてきました(かつては流行りがどちらかにかたよっていましたから、いつでもシルバー!とか、どんな時もゴールド!って感じでしたよね)。
そしていま、ジュエリー(アクセサリー)コーディネートで注目を集めているつけ方があります。それは「カラーミックス」という術。これまではピアス、リング、バングルなどその日つけているジュエリーをすべて同じ色で揃えるのが主流でしたが、イエローゴールド、ピングゴールド、ホワイトゴールドやシルバーを一緒にしちゃうってつけ方。これがなんだか「こなれ感」があって格好いいと評判なんです。
バランスよくミックスするのは難しそうに思いがちですが、このスタイリングを簡単に成功させるコツが実はあります。それは存在感のあるコンビネーションアイテムを組み込むこと。そこで今回はそんなスタイリングの軸にしたい素敵なコンビネーションアイテムをご紹介したいと思います。ジョージ ジェンセンの「REFLECT」コレクションの最新作です。
ジョージ ジェンセン リフレクトとは?
ジョージ ジェンセンは1904年にジョージ ジェンセン氏が創業。以来、自身の作り出すデザインを発表するにとどまらず、常に新しい才能を発掘しタイムレスな秀作を送り出し続けている、北欧を代表するブランド。モダンでエッジィなテイスト、身につけたときに放たれる知的な存在感が魅力です。
2022年秋冬に発表された「GEORG JENSEN REFLECT」(ジョージ ジェンセン リフレクト)はジョージ ジェンセンの人気コレクションの数々を手掛けてきたデザイナーのジャクリーヌ ラバンが、1990年代に製作したブレスレットのデザインをもとに新たに作り出されたコレクション。当時ロンドンで一大ムーブメントとなっていたサブカルチャーである“パンク”に着想を得ており、パンクを象徴するチェーンの有機的なフォルムと彫刻のようなカッティングの美しさが強い存在感を放ちます。
発表時はスターリングシルバーだけでしたが、2022年8月1日に18Kイエローゴールドと、スターリングシルバー×18Kイエローゴールドが加わりました。ゴールドが加わったことにより、一層エレガントな印象を醸し、より広いテイストのスタイリングとのマッチングが楽しめるようになりました。
こういったコンビネーションカラーのアイテムが、スタイリッシュな「カラーミックス」コーディネートを作るうえで強い味方になってくれます。コンビネーションアイテムを軸(つなぎ)に、ほかのアイテムをレイヤードしていくと、難なくカラーミックス上級者に見えてしまうからなのです。
成功の要はジュエリー(やアクセサリー)同士のテイストを揃えること。同じブランドで揃えれば、コレクションラインが違っても雰囲気がどこか似ているので統一感が出しやすく、レイヤードコーディネート初心者にとっては得策。
夏の装いでとっても大事な手元のコーディネート。印象的で洗練された手元を演出するジョージ ジェンセンの立体的なフォルムのジュエリーに注目です!
ジョージ ジェンセン ジャパン
https://www.georgjensen.com/ja-jp
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