100年以上続く「シャネル」という夢の世界。創業者ガブリエル・シャネルの美学と伝統は、現アーティスティック ディレクター、ヴィルジニー・ヴィアールへと受け継がれ、シーズンごとに進化を見せながら最先端を走り続けている。
KEYWORD 01:セットアップスーツ
ノーカラーのジャケットとスリムなスカートのセットアップスーツは、世界的トップブランド、シャネルの代名詞。今季もっとも目を引いたのが、アート作品のように美しいスパンコール ニットのセットアップ。カラフルな糸を交互に編むことで、生地にポップな模様を生み出している。カラフルな配色とミニ丈がフレッシュな印象。
KEYWORD 02:シャネルの黒
当時タブーとされていた黒をファッションに取り入れ、モードへと導いたシャネル。ブランドのカラーとも言うべきシャネルの黒を、サテンジャカードのセットアップに。ボーイッシュさのなかにフリルで甘さを効かせたバランスは、ヴィルジニーらしさが際立つ代表的なルック。セットアップに施された、たくさんのダブルCのロゴにも注目。
KEYWORD 03:ツイード
メゾンを象徴するアイコニックなツイードは、当時男性用ワードローブからシャネルが初めて女性用に取り入れ、スーツとして仕立てた素材。今季はオーバーサイズのツイードコートや、’90年代を彷彿させるパワーショルダーのツイードジャケットが登場。
KEYWORD 04:コスチュームジュエリー
1920年代に発表された、シャネルのコスチュームジュエリー。多彩なインスピレーション、比類なき職人技、伝統的ノウハウを織り交ぜたクリエイションは、シャネルスタイルに欠かせないキーアイテムとなった。もちろんヴィルジニーのディレクションにも、ガブリエル・シャネルが愛したコードやシンボルが生き続けている。また、重ねづけが楽しめるデザインも特徴のひとつ。繊細さと洗練、そして大胆な遊びゴコロが、シャネルのコスチュームジュエリーの魅力。
KEYWORD 05:バレリーナシューズ
ダンスと体操の世界にインスパイアされたバレリーナシューズは、1984年春夏プレタプルテ コレクションで初登場。その着想は、’57年にデザインされたバイカラーのバックストラップシューズから。リボン、バックストラップ、ダブルCに加え、さまざまな素材や加工を施し、あらゆる時代とともに存在してきたタイムレスな逸品である。レザーを編み込んだチェーンのアンクルストラップと、快適な2cmヒールがポイント。
KEYWORD 06:チェーンバッグ
ガブリエル・シャネルが1929年に発表した、ストラップ付きのショルダーバッグ。機能性と美しさを兼ね備えたそのバッグは、進化を遂げながら世界中に知られるように。チェーンを通すための鳩目が取り付けられ、レザーやシルク素材が登場。ボリューム感を与えるためにキルティング模様を施し、さらに回転式の留め金と、レザーを編み込んだチェーンストラップが加わった。斬新な素材や独創的なデザインでバリエーションが誕生しても、オリジナルの持つエレガンスは損なわれない。
KEYWORD 07:シャネルのロゴ
「C」のマークが左右対称で重なり合ったダブルCのロゴは、シャネルのシンボル。100年以上にわたるクリエイションが世界中の女性から支持されているが故に、このシンプルなロゴの持つインパクトは絶大で圧倒的。ダブルCが描かれたボタンの数々も、ジュエリーのように美しい。ジャージー素材のミニドレスのストライプ柄には、「COCO CHANEL」のロゴが織り込まれている。