「ファッションはもっと自由に!」そんなポリシーを抱くスタイリスト長澤実香さんがモード・コンサバなおしゃれをナビゲート。今月はアンダーカバーの2022年春夏コレクションをお届けします。
人気のセットアップは水彩画プリントで印象づける
ヒッチコックの映画『サイコ』に登場する「ベイツ・モーテル」をモチーフにしたセットアップ。柔らかなタッチで落とし込んだ毒のあるプリントが、ユーモアたっぷり。
遊びゴコロある色使いでレディスタイルを更新
ヴィヴィッドカラー、レース、シアー素材をふんだんに用いて、1950年代のレトロムードを感じるルックが完成。ただのエレガントでは終わらない、独特のセンスと茶目っ気が魅力。
大胆なフォルムでプレイフルなおしゃれを
極端なくらいに丸みを帯びたシルエットが特徴の、ブルーのレースドレス。真っ赤な大ぶりネックレスやグリーンのレースグローブと織り成すコントラストが美しく、楽しい。
フリンジの向こう側に驚きのデザインが見え隠れ
フリンジを配したジャカードジャケットは、半袖と長袖のふたつの袖が付いた変形デザイン。アンダーカバーならではの2way仕様は、気分に合わせてスイッチしたい。
「日本のファッションシーンを牽引するブランドのひとつでもある、アンダーカバー。今季のテーマ“滲んだ絵”も、ドラマティックでユーモラスで、ワクワクするような面白さがあります。ヴィヴィッドカラーや遊びの効いたシルエット、りんごモチーフのアクセントなど、ピュアな少女性を毒で制する大人(!)にこそ、着てほしいコレクションですね」(長澤さん)
蓮佛美沙子(れんぶつみさこ)
1991年2月27日生まれ、鳥取県出身。2006年、映画『犬神家の一族』でデビュー。2007年の初主演映画『転校生 -さよならあなた-』でキネマ旬報ベスト・テン日本映画新人女優賞と第22回高崎映画祭最優秀新人女優賞受賞。主な出演作にドラマ「37.5 ℃の涙」「恋はつづくよどこまでも」、NHK連続テレビ小説「べっぴんさん」など。2022年には映画『鋼の錬金術師 完結編復讐者スカー/最後の錬成』の二部作連続公開を控える。
長澤実香(ながさわみか)
1974年生まれ、北海道出身。雑誌・広告のスタイリングのほか、ベビー服ブランド「Hijiki.」も手がける。モノの背景に宿るストーリーや、まとう女性像からスタイルを提案。モデルや女優からの支持も厚い。
【スタイリスト長澤実香のモードの解釈】をもっと読む。