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LIVING

2021.05.27

オンラインではネックラインを吟味して!【大人のおしゃれワード】

自分に似合う服を選ぶとき、着こなしを考えるとき、知っておきたいファッション用語やテクニック、今どきの常識を、スタイリスト青木貴子さんが独自の視点を交えながら解説する連載「大人のおしゃれワード集」

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(c)DKSStyle/Shutterstock.com

都市部での緊急事態宣言延長の可能性もささやかれている状況下、今後も引き続きリモートワークが推奨されていきそうな気配ですよね。前回は、オンライン会議にのぞむ際のシャツ選びのポイントについてお伝えしましたが、今回はニット編をお届けしたいと思います!

ニットはリモートワークで大活躍

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(c)sama_ja/Shutterstock.com

家で仕事をしていると、ついつい楽な格好になりがち。オンライン会議がないときはそれでいいのですが、流石に会議となるとお着替えが必要です。ぱぱっと上だけ着替えたら会議に出られてしまうニットは本当に便利アイテム! シャツと違って、なんといってもアイロンが楽(笑)。さっと着られるから在宅ワーク中の急な会議のときなどに着ている人も多いと思います。

でもニットはときにカジュアル過ぎたり、コンサバに見えたりする可能性があるので、着こなしにはちょこっと気を配りましょう(このコツについては後ほど)。
お仕事ではやはり信頼感を得ることが重要。清潔感やきちんと感を、画面から発信できるよう心がけて。

ニットのネックラインあれこれ

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(c)DKSStyle/Shutterstock.com

シャツと同様、首回りの形と肌の見え方は大切です。さらにニットの場合は、シルエットなども選びの重要な基準となってきます。また編み地によっても印象が大きく変わります。編み地は大きく分けてハイゲージ(編み目が細かいもの)とローゲージ(ざっくりふんわり編んであるもの)に分かれますが、お仕事の会議で着るニットはハイゲージがおすすめです。

まずは代表的なネックラインの特徴と、選ぶときの注意点などについて。

●ラウンドネック
いわゆる丸く開いた襟のものはすべてラウンドネックと呼びます。そのネックラインが狭いか広いかで印象が変わってきます。狭い方がフレッシュで新鮮な印象に見えます。鎖骨にかかるくらい襟ぐりが深いと一気に老けて見えがちなので注意が必要。

●クルーネック
首の付け根のあたりにピッタリ沿ったラウンドネックのこと。もともと船員が着ていたセーターが呼称の由来。薄手のハイゲージクルーネックニットはおしゃれ感漂うアイテム。ヘアスタイルもタイトにまとめれば、グッと仕事ができる感が高まります。チャコールグレーやネイビーなど、ベーシックなダークトーンがおすすめです。

●Vネック
その名のとおり、V字型のネックラインの総称。これもラウンドと同じように、Vの幅や深さで印象がかなり変化します。幅が狭くて深いVは、思っている以上に胸元が強調されてしまいますので会議にはNG。ノーマルなVネックは、(おしゃれの観点からすると)ちょっとツマラナイ感じに見えてしまうかも。幅はやや広め、そして鎖骨がやや見え隠れするくらい浅めのVネックが、画面のバランスを考えるといちばんきれいに見えます。

●ハイネック、ボトルネック
襟を折り返さずに立てたネックラインのこと。夏は暑苦しい?なんて敬遠しないで! タートルネックはたしかに夏場は重めの印象が否めないのでおすすめしませんが、ノースリーブ(←ここが大事)のハイネックニットは、相当おしゃれに見えるので、実は注目すべきアイテムです。
こちらもクルーネック同様、ヘアはタイトめにまとめると良さが際立ちます。

●オフタートル
首周りにゆとりのある折り返しがついていて、首元から下に垂れ下がる感じのデザインのこと。カジュアルな装いのときは可愛く着こなせますが、バストアップしか見えないオンライン画面上ではややもするとだらしなく見えてしまうので残念ながら不向き。同じような理由で、深いVネックやオーバルネック(卵型で丸く深めのネックラインのもの)もセクシーになりすぎてしまうのでパスしたほうが無難。

●ボートネック
ボートの底のように浅くやや横に広がったネックライン。ボートネックは爽やかな印象を醸し出す効果はありますが、ダークカラーをチョイスすると首が短く見えてしまうことがあるので気をつけて。対策としておすすめなのが、細長いドロップタイプのピアス。顔周りに縦ラインができるのですっきり見えます。ネックラインがすべて見えないとボートネックの良さは伝わらないので、ヘアをまとめるのはマスト。

オンライン会議でニットを素敵に着こなすコツとメリットは?

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(c)DKSStyle/Shutterstock.com

まず先にもお伝えしましたが、編み地は端正なハイゲージをチョイスしましょう。ローゲージだと、リアルに会っているときより画面上ではカジュアルさが際立ってしまいます。アップになっているせいなんでしょうね、顔もドーンって映るじゃないですか(笑)。画面上の見え方は、実は実際に対面で話すときよりも距離感が近いのです。その結果、編み地のニュアンスがより伝わりやすくなります。

オンライン会議に臨むときは、画面上で自分の姿がどのあたりまで見えているのかを意識して服を選んで。ニットの場合はネックラインによって顔の印象が変わるので、特に重要です。襟ぐりは浅めを意識すると清潔感ある感じに映ります。ほどよい加減で見える位置にパソコンを置くなどの検討もぜひ!

ディテールが凝ったニットは、その良さを残念ながら伝えられないと思って間違いナシ。ギャザーの入ったものやドルマンスリーブなどは太って見えてしまいます。デザインはシンプルなすっきりしたものがベター。その分きれいな色をチョイスするとか、髪はまとめて耳を出し、ピアスなどで華やかさを加えるといった着こなしが素敵だと思います。

オンライン画面でシンプルなニットを素敵に着こなす術を考えること、これって実はシンプルな服を上手に着こなすスキルを身につけることにもつながります。ミニマムなアイテムでおしゃれに見える人って、格好良くないですか? たとえば白Tにデニム、みたいな。そういうのが素敵に見える人は、バランスの計算がちゃんとできているのです。アクセントになるアクセサリーをさりげなく合わせていたり、ポイントになるサンダルを履いていたり。

オンライン画面上のおしゃれを考えることは、そんなバランス感覚を鍛えることになるはず。
今週はシンプルニットでオンライン会議に臨んでみてはいかがでしょう。制約のあるなかでおしゃれをするのって、意外と愉しいモノですよ。

青木貴子の【大人のおしゃれワード集】をもっと読む。

TEXT=青木貴子

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