最近よく聞く「リスキリング」とは? ファイナンシャルプランナーの花輪陽子先生が解説!
リスキリングとは?
リスキリングとは、企業において従業員の職業能力の再開発や再教育を行うことを指します。IT技術の発展や働き方の多様化により、新しい仕事や業務がたくさん生まれました。反対に淘汰された仕事もあります。これまで別の業務を行っていた従業員が新領域で活躍するためには、新たなスキル習得のための再教育を受ける必要が出てくるのです。
これは日本だけの話ではなく、私が住んでいるシンガポールでも推進されています。2014年に始まったシンガポールの「スキルズフューチャー運動」は、国民のリスキリング計画です。25歳以上の男女に技能習得のための学習費用を支援し、対象のコースはデジタル技術から経営管理まで2万4千を超えるという内容です。
リスキリングに活用できる補助金も
日本も国を上げて実施すべきですが、まだまだ遅れているように感じます。まずは国や企業で利用できる支援を活用したいところ。例えば、教育訓練給付制度(一般教育訓練)とは、一定の条件を満たした方が厚生労働大臣の指定する講座を受講し修了した場合、支払った学費のうち20%(最大10万円)が支給される制度です。企業でも英会話の補助などがある場合があるので、そうしたスキルアップの補助がないか確認をしてみましょう。
リスキリングに自己投資するなら、予算はいくら?
その上で不足する部分は自分で投資をする必要があります。書籍代、セミナー代などです。図書館や書店のセミナーなどを活用して節約をすることも可能ですが、最低限必要なものは買ってしまったほうがよいでしょう。自己投資として適切な金額は手取り月収の10%程度と考えて。特に若いうちは後から回収できる期間が長いので早く投資をしてしまうほうがお得ではあります。