仕事がらみで、適齢期男子(およそ27~35歳の独身男性)の話を聞き取る機会が多いのですが、何言ってんだか!とあきれてしまうこともあれば、ふむふむなるほど・・・と女子の参考になるネタもあったり。
今回は、そんなリサーチのなかでみえてきた、「好きではない男性からのアプローチをどうスマートにかわすか」のちょっとしたテクニックについて。
男の“守りたいもの”を傷つけるなかれ
男という生き物は、意外と傷つきやすかったり、実は恨みがましかったり、やっぱりコドモっぽかったりするものですから(笑)、ヘタにぴしゃりとハネつけてしまうと、後々なにかと面倒が起こるかもしれません。ご注意くださいませ。
じゃあ、こちらのソノ気がない場合にどうすればよいのか?
男性からのアプローチをどう拒否るか?
えっと、アプローチってどんな?というかんじなのですが、これはまさしくケースバイケース。いろんなパターンが想定できますので、実例をご紹介しながら検証していきましょう。
まずは、言葉によるアプローチ編・・・。
《男性Aの事情聴取より》
「前々からいいなと思っていた女友だちに、仲間が集まった飲み会の帰りに『彼氏がいないなら、オレとかどう?』と聞いたことがあって。
彼女がそのとき開口一番に『〇〇くんが彼氏だったら、女性は最高に幸せだよ』と言ってくれて、『でも私、今うまくいきかけている人がいて。気持ちがそこに向かってしまっているので、いいお返事はできないんだ』と。
そっか~、もしそいつと上手くいかなかったら・・・とはさすがにカッコ悪いので言わなかったけど、もしかしたらの可能性が残ってるわけで。今も好意は持ち続けていますね」(航空会社勤務・31歳)
・・・まず褒めて、タイミングが合わなかったとやんわりと断る。お断りの理由が、男性Aを好きではないからとか嫌いだからではなく、ほかに進行中の案件があって・・・と、恋愛に対しての己の誠実さを見せたこともポイント。
《男性Dの事情聴取より》
「社内の他部署ながら、プロジェクトによってときどき自分をアシストしてもっている後輩女子がいて。仕事も真面目だし、気が利くし、いいなと思っていたんですよ。
で、残業してもらったお礼にご飯でもどう?と誘ったら『いえいえ、私こそ今日の作業、すごく勉強になりましたので! どうぞお気遣いなく!』と、爽やかに返された(笑)。
あと、酒の席で何かの話の流れで『オレと付き合って、と言ったらどうする?』と言ってみたら、『Dさんから言われたら、断る女性はいませんよ。私も社内恋愛しない主義でなければ、はいと言っちゃいますよ』と明るく返された。『え!? 社内恋愛しない主義?』『はい、仕事と恋愛はまったく別にしないと、どちらも上手くできないタイプで・・・。そのへんは不器用なんです・・・』と真っ赤になって言われ、おいおい何だか可愛すぎるだろうと悶絶。
たぶん基本的にオレに対して気がないんだろうけど(笑)、そう思わせない気遣いぶりに好き加減が増しましたね」(広告代理店勤務・34歳)
・・・はい、こちらもやはり、出会った場所が違えばOKなのに・・・というエクスキューズを感じさせる断り方で、男ゴコロを傷つけず、むしろこちらの評価をアップしてジ・エンドという流れです。
続きまして、セックスを匂わせるアプローチ編・・・。
《男性Tの事情聴取より》
「酔った勢いでキスして、そのまま『泊まろうか?』と誘ったら、『〇〇さんとは流れでそういうふうになりたくない。素面(しらふ)のときにちゃんと口説いてください』と言われた。お預けくらったけど、悪い気しなかった」(コンサルティング会社勤務・36歳)
・・・この男性Tが果たして素面のときにこの女子を口説くのかどうか、そしてこの女子が本気で素面のときに彼に口説いて欲しいと思っていたのかはさておき、この場を回避するには充分に説得力のある返し。パチパチ(拍手)。
素面のとき=遊びではダメですよ、というメッセージを男性側が拡大解釈すれば、“あなたのこと好きです”ということになるわけで。
遊びたいだけの男にとっては、めんどくせーとなってしまいますが、普通の男性なら“オレに気があるんだな”と悦に入って、とりあえずその場は収まりそうですね。
《男性Kの事情聴取より》
「取引先の接待会食が終わって、もう一杯飲んでいこうかと部下の女性とバーに行き、まあ何となくいいムードになってきて。
店を出て、彼女の肩に手を回したら・・・『課長、私、この会社で尊敬できる人は課長しかいないので。その唯一の存在を失いたくないと思っています』と目をジッと見つめて言われてしまった。なぜか『ありがとう』と応えて、これって手を出すなってことだよなと(笑)。うん、でもあのまま突っ走らなくてよかった」(メディア会社勤務・33歳)
・・・尊敬という言葉を出されてしまうと、仕事がらみの相手には変なことはできません。男性側だって、ワンナイトアフェアより、尊敬キープでしょう。年上男性に迫られたときに、効果的に使いたいフレーズです。
さてさて、すべてのケースにおける共通点は、“男のプライドを傷つけない”こと。傷つけないどころか、ちょっと持ち上げてみたりして。できるだけ、ポジティブに引っ込んでいただきましょう。
恋愛の修羅場は、男性には勲章になっても、女性にとっては黒歴史になりかねません。ことを無駄に大きくせず、できるだけ穏便に。女性の皆さん、賢くNGを伝えるテクニックを身につけてくださいね。