NY在住のエディターライター 山田ヒロミさんが、気になるトピックスをレポート。今回は、現地発ブライダルの話題です。
今ドキのドレスは?
Hello, everyone! 結婚情報誌や式場などの統計によると、1年のうちでも結婚式の多いシーズンは春と秋。なかでも気候も安定していて、祝日も多い10月と11月は一年中で一番人気なのだそう。
そんなウエディングムードに後押しされて、ここNYでも、毎年4月と10月にブライダルファッションウィークと銘打って、街のあちらこちらで展示会やランウェイショーが開催されます。早速、情報収集を決行。最新ウエディング事情を調査してまいりましたのでご報告します!
次世代デザイナーに注目
最近は、結婚式場やレストランのみならず、野外ウエディング・・・つまり湖畔やキャンプ場、農園などで式をあげる人たちも増えている模様。
テーマも“ボヘミアン”だったり、“楽園“、“オーガニック“なんていうのもあったりで、なんだか楽しそう(笑)。
そんなユニークな式が流行っている昨今、テーマやイメージをしっかり決めて、ウエディングドレスも最高の一着を見つけたいですよね♪
まずは、ブルックリンをベースに 「次世代 ”It" ウェディングデザイナー」として注目されている、キャサリン・コワルスキー(Catherine Kowalski )の作品から旬のディテールをピックアップしてみました。
写真左は、ここ最近のビッグトレンドと言われている3Dのフラワーモチーフのアップリケが散りばめられたスレンダータイプのドレス。チュールのトレーンをふわっとさせてで可愛らしさアップ。
写真中央のドレス、揺れる袖(すけ素材やレース)のオフショルダーは、ふんわりシルエットで二の腕が気になる人にカバー効果も。上半身にボリュームがある分、マーメイドラインで下半身をスッキリとさせて女性らしい印象に。
写真右は、後ろ姿にこだわって大胆な背中見せが特長。クロスしたバックストラップのドレスは、ノーブラでもしっかり胸が固定されるデザイン。
上の写真の彼女が、デザイナーのキャサリンさん(可愛い!)。アラサー世代の彼女はなんと、6ヵ月のベイビーがいる働くママでもあります。
彼女のドレスには、携帯やリップなどをしのばせることができるスラッシュポケットが付いていたり、タイトなデザインには動きやすいようにストレッチ素材を使うなど、ミレニアルズならではの配慮が随所に。
プレ花嫁のなかにはドレスをたくさん見すぎて、迷ってしまい決められない人も多いはず。まずは、自分の体型に合うものを選ぶことが大事なのだそう。
「で、旬のデザインを取り入れれば、誰でもそれなりにオシャレに見えるわよ。後ろ姿も重要なポイントね」と、アドバイスしてくれました。
彼女のショールームはマンハッタンのミッドタウン、ガーメントディストリクトにあります。正真正銘のメイドインニューヨークのウエディングドレスが約$3200~。早ければオーダーしてから3~6ヵ月で届くそうですよ。まずはオンラインから問い合わせしてみて。
Catherine Kowalski Bridal
https://www.catherinekowalskibridal.com/
繊細なレースはラグジュアリーの極み
続いてお邪魔したのはフラットアイロン地区に新しくオープンした、ウクライナ発ブランドのブライダルサロン、WONA。
ヨーロッパのエッセンスを取り入れた繊細なレース使いと、大胆なカッティングが目を引きます。レッドカーペットのイブニングドレスも手がけるブランドだけあって、シルエットの美しさはセレブのお墨付き。フロアにはゴージャスなドレスが、ところ狭しと並んでいて見ごたえがあります。
上の写真でモデルが着用しているオフショルダーのドレスは、カットレースのあしらいでほんのり甘さをプラス。フリルの重なったトレーンは、立体感があって写真映えもパーフェクトです。ロイヤルウエディングなどで注目され、人気に火がついたスーパーロングスリーブもトレンドです。
女らしさを強調した深いVネックもトレンドとしてヒートアップ中。胸元をよく見ると、谷間の部分にイリュージョンレース(極薄のレース)があしらわれ、ラインストーンが散りばめられていたり(写真右)、ヌードカラーのネットが付いていれば、大胆な露出でも安心ですよね。
ドレスの価格帯は$2000~$5000。通常は、オーダーしてから納品までに3~6ヵ月で、海外発送もしてくれるそうです。
ラウンジ風のインテリアでくつろぎながら、ドレスの試着もできます。
五番街に面したブテックの多いエリアにあるので、まずはショッピングの合間に気軽に覗いてみては?
WONA
123 5th Ave, 3th floor, New York, NY 10003, USA
+1-917-900-3223
営業時間/火曜〜土曜 11:00~19:00、日曜 11:00~17:00
※月曜は予約のみ
個性的な演出に欠かせない小物たち
次にご紹介するのは、ハンドメイドのベールや、リボンなどのヘアアクセサリーが人気のブランドアレクサ・カリーナ(Aleksa Karina)。
ドレスのトレンドと同じく、ベールにも3Dのフラワーモチーフが浸透中。パールやマットな質感のアップリケも可愛かったです。
メーガン妃やプリヤンカ・チョープラーの結婚式から影響を受けて、スーパーロング丈のベールが流行中。
アレクサさんも「カテドラル」と名付けたスーパーロング丈をオススメしてくれました。
なんと、今シーズンからランジェリーのラインもスタート!
といっても、ドレスの下につけるインナーではなくて、“見せブラ“として結婚式の夜やハネムーンなどの特別な日のラウンジウエア(部屋着)というのがコンセプト。ベールとお揃いにすることもできます。
バチェロレッテ・パーティー(独身最後の日に開く女子だけのパーティー)のギフトとしても人気だそう。
上の写真は、デザイナーのアレクサさん。可愛らしくて、気さくな方でした。
ベールは同じデザインでも丈によって値段が異なります$150~1050。ブラは単品で$190~、スカートとセットで$255~。すべてハンドメイドなので、オーダーしてから完成までは2~3週間はみてくださいとのこと。
ニューヨークでは、チェーンのブライダルサロンLovely Bride のNY店。日本のセレクトショップ The Treat Dressing でもお取り扱いがあるようです。
ALEKSA KARINA
https://www.aleksakarina.com
実はまだまだ紹介しきれないトピックがたくさんあって、ウエディング業界も奥が深いなと、つくづく思いました。カラードレスは、ピンクやブルーが人気のようですが、新しいところで黒にも注目しています。そんなこんなで話は尽きないのですが、それはまた次の機会に! See Ya!