女子会での会話に耳を傾けてみると、だいたいが恋愛か美容の話が挙がりますね。そのなかでも、「愛されたい」という言葉をよく耳にします。実際に雑誌やネットでも【愛され女子になるには】というキーワードをよく見かけませんか? しかし、不思議ではありませんか!? なぜ世の中の女性たちは【自分が誰かを愛すること】よりも【誰かに愛されること】を、こんなにも望むのでしょう。本来は愛されることよりも愛することの方が、何倍も難しいし価値があるというのに。今回はその謎を解き明かしていきます。
愛するから愛される
誰しも、好きな人から愛されたいと願うもの。それは当然の感情かもしれません。
しかし問題なのは、【自分はあげないけどちょうだい】や【あなたがくれるならあげてもいいよ】という考え。
これ、愛ではなく物に置き換えて考えるとわかりやすいかもしれません。
ここに、お腹を空かせているAさんと、喉が渇いているBさんがいるとします。
Aさんはお腹が空いているのですが、持っているのはお水だけ。逆にBさんは喉が渇いているのですが、持っているのはおにぎりだけ。
この場合、お互いが持っているモノを交換すればお互いに満たされハッピーです。
でももし、お互いが前述のように【自分はあげないけどちょうだい】や【あなたがくれるならあげてもいいよ】という考えを持っていたらどうなるでしょう?
2人ともどんどん苦しくなるばかりで、誰もハッピーではありませんね。
ではこれはどうでしょう?どちらかが率先して「はい、あげる♡」と自分が持っているモノを損得勘定なしに渡す。
きっともう1人も素直に自分が持っているモノを渡すことができ、2人ともハッピーになれるはず。これが【愛の循環】です。
愛されたいと願うなら、まずは自分から愛する。それが原則なのです。
「愛する」のは技術
あの人は愛に溢(あふ)れているとか、この人は愛がない。なんて表現を使いますが、もともと愛がない人は存在しません。私たちは誰1人として例外なく誰かしらの愛のおかげで生きています。
愛されたい愛されたいと願う人に限って、他人からの愛を受け取らず、私は誰にも愛されないと悩んでいます。
そして、自分から誰かを愛そうとすることもしません。
なぜそんな思いに至ってしまうのか!? それは傷つくのが怖いからです。
誰かを愛することはできる・できないではなく練習です。愛することは技術なのです。アドラー心理学を提唱しているアドラーも言っています。【愛するのは技術】だと。
そして、人生をかけて向き合うべき人生の課題だと。
まずは恐れず、自分が持っているモノ(愛)をそっと相手に差し出してみましょう。
相手もくれるとは限らない。期待もしない。愛することで幸せになるのは、相手ではなく自分の方なのだと気づくことができるはずです。
愛すると不調も消えていく
さて、女性ホルモンと全く無関係に思える愛のお話。しかし、実はものすごく深い関係があるのです。
これまで多くの女性のお悩みと向き合ってきましたが、体や心の不調を抱えている女性の多くが【愛を渇望】しています。
もちろん、愛を感じにくい環境で育ってきたという方もいますが、ほとんどが実は自分の方が愛を受け取っていません。
そして、自分は誰にも愛されていない。愛される価値がない女なんだ。と決めつけ、心も体もどんどんネガティブに偏ってしまっているのです。
なので、自分から愛する練習をすればするほど、不調が消えていく人がとても多いのです。
繰り返しますが、愛することは技術であり、練習です。
そして自分から能動的に愛することで自分自身がハッピーになり、人からも愛される【愛の循環】が起きます。
最後におすすめの愛する練習をご紹介します。
● 電車で席をゆずる
● お店の店員さんに笑顔で「ありがとう」を伝える
● あなたに会えてよかったを大切な人に伝える
愛することが習慣になると、あなた自身がハッピーになり不調も改善していくはず!
ぜひ、この夏は愛されることよりも愛するチャレンジ。やってみてくださいね!